2020年7月2日のお話。
バイクのエンジンオイルを買うときはいつも4リッター缶で買うんです。
だから全部使いきるってことはないんですよね。
1リッターも残ってないオイルでも捨てずに置いてるんです。
この残ったオイルは家で保管して集めてるんですが、なんで保管してるかっていうともちろん使い道があるからなんです。
おっさんはエンジンオイルは決まったオイルを使ってるワケではないんですよね。
メインバイクのZX12Rは7年間乗ってやっと使うエンジンオイルが決まったって感じで、それまではいろんなエンジンオイルを使ってきました。
それぐらいエンジンオイルの選択って難しいんですよ。
いろんなエンジンオイルのハンパもんを残してると違いを比べることができるんです。
エンジンオイルの粘度が同じでもメーカーが違うと硬さやネバネバ感が違うんです。
クルマのエンジンオイルはいろいろとデーターがあるんですがバイクのエンジンオイルは無いんですよね。
だから自分で資料として残してるんです。
データーの中に動粘度ってあるんですが、この数値が硬さを表してるんです。
同じオイルの粘度でも各メーカーで数値がけっこう変わってるんですよね。
動粘度も温度が40度のときと100度の時の数値があるんですが、常温の時でも違いわかるんでカップに入れて振ったり、指で触った感触で違いを確認できるんです。
オイルの良し悪しを知るのに粘度だけじゃなくて、前のオイルとの違いを確認するためにも残しておくと便利なんです。
今うちにあるオイルで同じ粘度なのが10W40のオイルでヤマハとカストロールがあるんです。
同じ粘度だけどヤマハのほうが柔らかくてサラサラしてるんです。
今使ってるオイルでミッションの入りが渋いなって時は同じ粘度でも柔らかいほうが良いかも知れないんですよね。
AZのオイルが10W30なんですが硬さでいったらこの10W30に近い柔らかさです。
ちなみに値段は倍ほどヤマハのオイルが高いんですけどね。
パワーが上がって倍の距離を走るほど耐久性があれば使う価値あるんですけど絶対にそれはないですからね。
おっさんのオイルじゃないんで使えないけど。
結局エンジンオイルの違いって硬さやネバネバ感しかないんで、比較することで自分のバイクに合うオイルの傾向はわかってくると思うんです。
あとは使ってみてフィーリングや持ちを確認すればバッチリです。
最低でも2回オイル交換すれば自分のバイクに合ったエンジンオイルの傾向と対策はわかるんです。
ヤマハとカストロールのエンジンオイルを両方使ってみたらどっちのほうがVTR250に合っているかが確認できるんですけどね。
例えばヤマハのほうが相性が良ければ10W30のオイルのほうが合うかもしれないし、カストロールのほうが相性良ければ、10W50を使ってみるのもおもしろいかもしれません。
VTR250にAZのオイルは合わなかったけど10W30でも硬めのオイルがあるので、そっちのオイルのほうがVTRには合うかもしれないんですけどね。
こんな感じで粘度の選択やメーカーの傾向を知ることができれば自分のバイクにどんなエンジンオイルが合うかがわかってくると思いますよ。
同じバイクでも乗り方が違うとエンジンオイルの粘度は変わってくるので同じバイクだからといって全く同じエンジンオイルにしておけば大丈夫ってことではないからほんと気を付けないとダメですよ。
だから、ほんとエンジンオイルの選択って難しいんですよね。
こんな話しておきながら、まさか自分がエンジンオイルの選択で失敗するとは思ってなかったんですけど。
今回VTR250のオイル交換をするときに通勤仕様でセカンドバイクだから新しければ粘度はそこまで気にしなくても大丈夫だろうと安易に考えてたのが失敗の元でした。
4ストエンジンはオイルがめっちゃ重要ってことがほんとわかりましたけどね。
オイルの比較以外にも使い道はもちろんあります。
フラッシングです。
エンジンのフラッシングってやりますか?
専用のエンジンフラッシングオイルもあるんですがおっさんはフラッシングオイルは使ってません。
新品の残ったオイルがたまってきたときにフラッシングしてるんです。
元々エンジンオイルには洗浄効果があるんでエンジンオイルでフラッシングの変わりになるんですよ。
それにエンジンオイルって抜いても必ずエンジン内部に残ってるんですよね。
エンジン分解したらわかるんてすがドレンから抜いても200から300ccぐらいは残ってるんです。
これがフラッシングオイルだったらエンジンオイルとフラッシングオイルが混ざるってことなんでなんかイヤなんですよ。
気分的なモノなんですけどね。
フラッシングオイルは洗浄効果が高いものが入ってるんです。
ということは汚れと一緒に油分も落とすと思うとエンジンオイルの効果が薄れるんじゃないかなって思って使うのを躊躇してしまうんですよね。
フラッシングオイルを使うのを否定してるワケではないんで好んで使ってる人は使ってもらったら良いと思うのですがおっさんはそんな理由でエンジンオイルでフラッシングしてるんです。
あんまりエンジンオイル置いとくと場所にも困るんで。
いろんなもん置きすぎやねんって妻から怒られてしまいますからね。
長期間置いてるオイルをフラッシングに使っても大丈夫なのかって思う人がいるかもしれませんが全然大丈夫ですよ。
フラッシングだけなんでアイドリングでちょっと置いとくだけですから。
それに室内保管で40度ぐらいの温度でオイルの質が変わるなんてことはありませんよ。
そんな温度で変わるぐらいのエンジンオイルなら元々エンジンオイルとして使えませんからね。
一度開封したオイルだからダメでしょっていう人もいるのですが、ちゃんとフタを閉めて外気に触れないようになってたら全然大丈夫ですよ。
エンジンオイルを買うときはできれば4リッター缶で買うほうがお得感が満載です。
安く買えるし、使い道がありますからね。
友人や仲間で自分が使ったことないオイルを買ってたら余ったオイルを貰っておくと資料にもなりますからね。
いろんなエンジンオイルを買って試すにしても普通であれば年に2、3回ぐらい。
結局どんなエンジンオイルが良いかわからずに乗り換えてしまう人も多いと思うんです。
だからエンジンオイル何使ってるって聞いてくる人が多いんだろうなって思います。
でも、こればっかりはほんと乗り方で変わってくるんでアドバイスするのが難しいんですよね。
できれば自分で自分のバイクに合ったエンジンオイルを見付けて欲しいなぁと思います。
めんどくさいけど、長く大事に乗っていこうって思ってるのであればやる価値はあると思いますよ。
パワー、燃費、耐久性に直結する重要な部分なんでね!