2020年6月11日の話。
現在修理中のNSR50のエンジン。
部品待ちなので、その間に各パーツの測定したり、再利用するパーツを磨いたりしてるんですが、めんどくさいのがガスケット剥がし。
スクレーパーで古いガスケットを剥がしていくんですが、古いエンジンほどこびりついてなかなか剥がれないんですよね。
NSR50の前期型となったら1990年代前半ですからね。
30年近く前のエンジンが今でも現役で使えるのは凄いなぁとは思いますが、さすがに凄いことになってるところがありました。
ガスケット剥がしてると、アルミのクランクケースが腐食してるんですよ!
ガスケットのこびりつき方もハンパなくて、古いからしゃあないなぁとは思ってたけど、まさかのクランクケースの腐食でした。
ところどころ虫食い状態になってるけど、面は出てるから大丈夫で安心したけどね。
おっさんがイジるバイクで古いのでも80年代後半から90年代にかけてなので、それ以前のバイクだったら、もっとひどいことになってることがしゃっちゅうあるんだろうなぁと実感しましたね。
古いバイクの修理は単にパーツ交換だけでは済まなくて補修したりするのは日常茶飯事だとはわかっているけど、毎回何かあるから良い勉強にはなるんですけどね。
それにしても、このガスケット剥がしって作業がめっちゃキライなんですよ。
超地味な作業な上に、時間はめっちゃ掛かるからなんですけど。
やりはじめて気付いたら2、3時間経ってるなんてことが良くあるんです。
新しいバイクのエンジンだったらこんなに時間は掛からないけど新しいバイクのエンジンなんてバラす機会がないですからね。
リッターSSのエンジンの中身みたいからOHとかやってみたいなぁと思うけど周りに乗ってるもんがいないからね。
だいたいが10年以上前のバイクなんでガスケットが簡単に剥がせることなんて滅多にないんですよ。
だからと言って、ちょっと横着したり多少残ってても大丈夫かななんて手を抜くとオイルが滲んでくるから厄介なんです。
だからイヤだけど時間掛けてキレイにしないと意味がないんですよね。
スクレーパーで大まかにガスケット剥がして、オイルストーンでキレイに面を整えてってやってるとどうしても時間が掛かるのは仕方がないのかなぁとは思うんですけど。
ガスケットリムーバーとかも使ったことがあるんですけど、いまいちキレイにならないんです。
だから原始的なスクレーパーとオイルストーンになるんですけど。
エンジン組むのは好きだけど、ガスケット剥がしはいまだに好きにはなれないんです。
たまにスクレーパーでキレイに一気に剥がせたときはめっちゃ嬉しくなるんですけどね。
こんなことで喜べるおっさんは単純でシンプルだからストレス溜まることはないけどね。
でも、もう少しラクにガスケット剥がせる方法ないかなぁって考えてるけど、良い答えは出てきませんね。
頭悪いからしゃあないけど。
ひと通りガスケットは剥がし終わったんでボチボチとオイルストーンで磨いて面出ししようっと。
それにしても純正部品がなかなか入ってこない。
今週に入荷予定やったのにコロナの影響で配送が混んでるらしい。
ということで仕上げは来週になりそうです。