今作っている中華のバッタもんのゴリラと違って昔乗ってたのはホンダのゴリラですが、今回製作している中華ゴリラとおんなじようにコツコツと部品を集めて作ったはじめてのバイクなんです。

 



車体をバラバラの状態から組み立てたのが、このゴリラがはじめてで、4ストエンジンを組んだり、イジッたりしたのも、ゴリラがはじめてでした。

兄貴の友人がモンキー大好きでいろいろとイジッて楽しんでたんですよ。
うちに遊びにきたときは毎回のように、めっちゃ楽しいから4ミニやろうぜって、ずっと誘われれてたんですけど、バイク買う余裕がなかったので、無理ですよなんて言ってたら、フレームあんでって悪魔の誘惑。

それでもらったのが4リッターモンキーのフレームでした。
モンキーやゴリラのフレームなんてどれも一緒だろうと思ってたのが間違いで、5リッターのモンキーやゴリラのタンクを固定するマウントがないとか後になってわかりました。

とりあえずフレームを譲ってもらったけど、他はなんにもないんです。
それから解体屋巡りがはじまりました。

休日はいつも解体屋巡り。
足を運んではパーツの物色。

タンクはゴリラが好きなのでちょい凹んでるタンクで、足廻りはモンキーRを流用して10インチ。
足廻りだけでも、フォークやディスクハブとか新品で揃えてたら軽く10万越え。
それで、安く上がるモンキーRのフロント周りを探し回って、フォーク、ステム、ホイルなどフロント周り一式見つけてきたんです。

スイングアームは中古がなかなか見つからなくて奮発してタケガワの一番安い16cmロングとこれまた定番のパーツで決める。

ちなみにリヤサスはCB400SFの中古のリヤサス。
こんな感じで新品パーツはスイングアームだけで済ますことができました。

エンジンは12Vモンキーの腰下やったらあるよってことで譲ってもらい、これをベースにヘッド、シリンダーまでセットになってて一番安いRCエンジニアリングの88ccにボアアップ。
これまた定番の88ccボアアップエンジンに仕上げることができました。

半年ぐらいかけてコツコツとパーツを集めてなんとか走れるようになったんです。
できたときはめっちゃ嬉しくて感動ものだったんですが、走り出したらなんじゃこりゃってほど遅かったんです。



排気量が88cc あってハイカムやビックキャブも入ってるからそこそこ速いだろうと思ってたんですよね。  

それこそNSR50よりかは速いだろうって思ってたけど、かろうじて伸びで勝てるぐらい。
加速は余裕で負けてましたね。

正直、いくらパワーで劣る4ストでも88ccあるからNSR50には余裕で勝てるだろうと思ってたんですよ。
それが、勝てる部分がほとんどないことにショックが大きくて4ストエンジンのチューニングに足を踏み入れることになったんです。

このゴリラを作ったのが22、3歳の時なので、2ストエンジンのチューニングはそこそこ数をこなしてたんですよ。

NSR50の63cc のフルポートからライトなポート加工の街乗り仕様を作ったり、NSR80のフルポート加工のサーキット仕様や、アクシス90エンジンのスクーターなど、自分のバイク以外のエンジンも作ったりしてたので、チューニングした2ストエンジンの速さと比べたらパワーのない4スト88ccをなんとかしたいって思うのは当然のことだったんですよね。

ゴリラが仕上がったと同時に4ストエンジンのチューニングがはじまってしまったんです。
次回、はじめて手を付けた4ストエンジンのチューニングで試行錯誤した様子をお話しします。