キャブセッティングっていうと、イヤがるひと多いですよね。



めんどくさいし、何度もキャブバラしたりと手間ばかり掛かりますからね。
イヤになるのもわかります。

おっさんも4気筒のキャブは触りたくないです。
昔弟が乗ってたVFR400Rなんかキャブ外すのにめっちゃ苦労してましたからね。

キャブをエンジンに取り付けるときはもっと大変でほんと触りたくなくなりますよ。

おまけに最近は老眼が一気に進んでジェットの番手が見えなくてわからないんですよ。
ほんと泣きそうになりますね。
年取るとしんどいことが多いです。



そんなことはどうでも良いけどキャブセッティングですね。
キャブセッティングっていってもジェット類の交換をするライトなモノからキャブレター自体を交換するハードなモノまであります。

全てに当てはまるように説明しようと思ったら、めっちゃ長くなるので、今回はライトなキャブセッティングについて説明します。

普通に何もイジらずに乗ってたらキャブセッティングが必要になることなんて滅多にないんですよね。
ただノーマルのバイクでも走行距離が多くなるとエンジンの調子が悪くなってキャブのセッティングが必要になったりします。
またECUの書換の時に話したように社外品のマフラーやエアークリーナーに交換したときはキャブセッティングが必要になってくるんですね。

もちろん、そのまま乗ってても壊れることはないから大丈夫なんですが、なんか違和感があったり、アクセル開けてるのにエンジンがスムーズに吹けなかったりするので、乗ってても楽しくなかったりするんですよ。

プラグの熱価で調整したりもできますが、走るステージや乗り方で熱価も変わってくるので、プラグだけでは限界がありますからね。

あんまり回さないのに番手の高いプラグだったら意味がないし、逆に回すのに番手の低いプラグだとキャブのセットは合ってても焼けがキレイにならなくて白くなるんですよ。

微調整でプラグの番手で合わせることもできますが、あくまでも応急措置だと思っておいて下さいね。

まず、キャブセッティングに入る前に、前回お話ししたキャブの清掃と基本的な調整ができているか確認しておいて下さいね。

これがバッチリできてないとキャブのセッティングなんかできないですからね。

エンジンやマフラーがノーマルで特にカスタムはしていないけど、吹け上がりが悪い。
走行距離が多くなるとこんな症状が出てくるんですよ。
エアクリはキレイ、プラグも新しい、とキャブ以外の部品がバッチリならキャブが濃いめになってるんです。

こんなときは全体的に濃いめになってるんでメインジェットをワンランク番手を下げます。


ちょっと詳しい人ならスローやニードルは換えなくて良いのかって疑問に思うかもしれないけど、走行距離が多くなったバイクの場合はアクセル開度による不具合はあんまりないのでメインジェットの変更だけで大丈夫なときが多いんです。

次に社外マフラーやエアクリーナーに交換したときですが、特に不具合がなければキャブセッティングしなくて良いんですけど、確認のためにメインジェットをワンランク番手を上げてみます。

全体的なフィーリングよりも高回転の全開時でのパワーが交換前よりあるかどうかを確認します。

パワーがなくて回転の上がり方が重く感じるときは元に戻します。

パワーがあればもうワンランク上げて同じように確認します。
パワーが感じられなくなるまで上げていくんです。

普通、キャブセッティングする場合はメインジェットを濃いめにセットして、落としていく方向でセッティングすると思うのですが、ノーマルエンジンでマフラーやエアークリーナー交換しただけなので、ちょっと薄いぐらいでこわれたりしないんです。

パワーがなければ上げていくほうがわかりやすくてラクなんです。

メインジェットの番手をアップさせ過ぎて、濃いのか薄いのかわかりにくくなったするのを防ぐことができるんです。

メインがある程度合えば次にスロージェットを合わせます。

スローアクセル開けた状態から全閉したときのエンブレの効きで判断します。
エンブレの効きが強い場合は濃いのでワンランク下げます。
エンブレの効きが悪いときはワンランクアップします。
こんな感じで
ノーマルの時と同じぐらいのエンブレの効きになるように合わせます。

エアスクリューで調整することもできますが、あくまでも微調整だと思っておいてください。

基本はスロージェットを合わせるだけで良いですよ。

キャブに詳しくなってきたら触ってください。

メインとスローを合わせたらニードルはそのままでも大丈夫なときが多いので違和感がなければそのままで大丈夫です。

どうしても違和感があるってときはアクセルをパーシャル(開度半分前後でアクセル一定の状態)にして回転を維持できるかどうかを確認してみて下さい。

   


一定にできず回転が上がってしまうときは薄いので段数を下にします。
逆に回転が下がろうとしたりエンブレを感じる場合は濃いのでニードルの段数を上げます。

こんな感じである程度のキャブセッティングは出ると思いますよ。

基本ノーマルベースのときなんでキャブセッティングって言ってもシビアなセッティングをしなければいけない訳ではないんです。
自分が乗って違和感がなく楽しくなったら良いので、きちんとセッティングを出さなくても全然大丈夫なんです。

楽しみながらキャブセッティングをやって、違いを感じることができればと思っているので、今までやったことがない人は一度チャレンジしてみて下さいね。