プラグを交換する人はそこそこいるみたいですが番手を変更する人は少ないですね。
そもそも普通に乗っていたら番手を変える必要ってないんですからね。



でも、前回のブログでお話ししたようにマフラーやエアクリーナーの交換をするとエンジンの調子が変になったりするんです。
また、走行距離が多くなってくると、やっぱりエンジンの調子が悪くなってくるんです。


乗れないほどの不調ではないけれど、もっと調子が良くなればなって時にプラグの番手変更が有効なんです。

マフラーやエアクリーナーを交換したときは燃料が薄くなる方向になるのでプラグの番手をアップすると調子が良くなるんです。

マフラーによっては説明書にプラグの番手アップを指示してくれているところもありますが、基本はノーマルからの付け替えで大丈夫なようになっているので変更を指示するところは無いみたいですね。
調子自体はそんなに悪くないけど高回転を良く使う人もプラグの番手をアップしているほうが乗りやすくなったりしますよ。

走行距離が多いバイクは元のパワーから落ちてきているので燃料が濃い状態と同じような症状がみられるんですね。
そんなときはプラグの番手を落としてあげると調子が良くなります。
また、あんまり飛ばさなくて回さない人もプラグの番手を落としたほうが調子良くなって燃費も上がったりします。

どうしてもキッチリ合わせたいって思う人は前に話したECUの書換やサブコンの取り付けななりますが、手間やお金がかかるから気軽に簡単にとはならないですからね。

その点プラグの番手アップなら安く上がって手軽にできるから初心者の人でも簡単にできるのがありがたいですよ。

ただプラグの番手アップは万能ではないので、調子の良いところと悪いところがあったりするのが難点です。
その辺りは交換してみて確認するしかないんですけどね。

良くプラグの焼け具合を確認してる人がいるのですが、あくまでも目安でしかありません。


あなたが普段良く使っている回転域やアクセル開度での焼け具合がなんとなくわかるかなってぐらいなんです。
アイドリングで2、3分置いたままでエンジン切ってプラグの焼け具合を見たらアイドリングの時の焼け具合しかわからないんです。

特定の回転域、アクセル開度のプラグの焼け具合を確認するのは実は難しいことなんですよ。

そこまでシビアにプラグの焼け具合を確認することはないと思いますけどね。

プラグで重要なのが火花です。
 

火花の強さや飛び方を確認する方法を教えておくので知っておいて損はないと思います。

写真のようにエンジンにプラグを付けたままにしてプラグキャップを取り外します。
確認したいプラグをプラグキャップに差し込みます。
プラグキャップに差し込んだプラグの先端とエンジンに取り付けたままのプラグのキャップ差し込み部分をくっつけてエンジンを掛けます。
すると火花が飛んでいるのが確認できます。



エンジンが掛かったままプラグキャップに取り付けているプラグをゆっくり離していきます。
火花が強いと離れていてもエンジンは掛かったままになるんです。
普通は20mmぐらい離れるとエンジンが止まります。
この距離が短いと火花が弱いのでプラグの寿命なので交換してあげたほうが良いですね。



この方法だと標準プラグとイリジウムプラグの火花の飛び方の違いも確認できるので実験すると楽しいですよ。

この方法ができないバイクもあると思いますがスクーターやグロムのようなエンジンが横になっているバイクはやりやすいです。
友人や仲間に1台はあると思うので実験しようって誘って確認してみてくださいね。

プラグキャップに差し込んだプラグに手が触れると電気が流れるので軍手や作業用の手袋をするのを忘れずに!
おっさんは軍手がキライなので作業するときは基本素手ですけどね。

プラグの番手変更だけでもエンジンのセッティングはできるので、機会があったら試してみて下さいね!