ECUのセッティングっていうと敷居が高く感じますが燃料マップはキャブセッティングと基本はおんなじです。

ECUの書換は点火やシフトタイミング、水温補正、サブスロットルなどいろいろとありますが、真っ先に手を付けるのは燃料マップです。
ただサブスロットルのマップを確認して高回転でサブスロットルが全開、100%になっているか確認しておいて下さいね。
WR(WoolichRacing)のマップはなってるはずですけどね。

基本設定のレブやスピードリミッターはお好みに合わせておけば良いです。
レブリミットの上限を上げるとエンジンに負担がかかるので少しずつ様子を見ながら上げるようにしてくださいね!

では燃料マップから調整していきます。
キャブはアクセル開度でジェットが決まってて基本は3種類のジェットで調整します。
メイン、ニードル、スローと3種類しかないから、わかりやすいんですが、微妙なセッティングができなくて妥協しなければいけないときが多々あるんですね。

上級者になると、ジェットリーマーで好みのジェット作ったり、ニードル削って微調整しますが、普通はそこまでしないですからね。

キャブはメインから決めていきますが、ECUは好きなアクセル開度、回転域、どこからイジっても良いんですよ。

違和感を感じるところ、自分が気になるアクセル開度と回転数を覚えておきます。
そのためにスロットルに開度がわかるようにしておきます。

 

  



アナログですがノートとボールペンをバインダーにセットしてタンクにはっつけておけば信号待ちなんかにメモできますよ。

おっさんは年と共に忘れっぽくなってるので、メモしておかないと家に帰った頃には記憶が曖昧になっててどこを書き換えれば良いかわからなくなってるんですよ。

老化って怖いです!

メモしたアクセル開度と回転数の数値を変更するだけです。
どれぐらい数値を変更するのか?

WRのECUの場合では数値を5%変更するだけでも体感できます。

パワコマの場合はノーマルECUから何%増減するかなのでわかりやすいです。

うちのコマジェに使ってるエニグマっていうサブコンは数字だけなのでわかりにくいのですが、そんなときはマップ全体的に最大の数値にして変化量を確認します。
濃くて壊れることはないからね。
最大にしたらエンジン掛からないときもあるかもしれないですけどね。
そんなときはマップ全体的に数値を下げてあげれば良いんです。

マップに打ち込む数値でどれぐらい変化するかを確認しておかないと書き換えできないですからね。

キャブセッティングしていた人なら何%アップすればジェットのワンランクだなって感じで感覚が掴めるはずです。
キャブセッティングしたことない人でも全体的に最大の数値を入力すれば変化を感じとれます。

どれぐらいの数値を入力すれば良いか?
これさえわかれば、あとは気になる開度と回転数のところの数値を変えます。

このときピンポイントでひとマスだけ変えるじゃなくて周囲のマスの数値も同じ割合だけ変化させます。

 

これを3Dマップで確認します。


打ち込む数値によってこの山が変化しているので、ボコッとしていたり極端に凹んでいたりするときは試走したあと、なだらかにしてあげます。

ただ現状はこのままにしておいてマップを保存して、新しいマップをECUに入れ替えします。

で、試走してどう変わったのかを確認する。
自分が書き換えたマップの位置とアクセル開度と回転数を気にしながら変化を確認するんです。

はじめのうちはあっちこっちのアクセル開度、回転数を変化させるとワケがわからなくなるので慣れるまでは1ヶ所ずつやっていくほうが無難です。

意外とめんどくさいなぁって思うかもしれないですけど、キャブセッティングと比べたらめっちゃラクですよ!

4気筒のキャブでエアクリ付きだとキャブを外すのに時間かかりますからね。
ECUのマップ作成はエアコン効いた部屋で音楽聞きながらできるんです。
雲泥の差がありますよ。

こんな感じで自分が違和感を感じるところや不満があるところを潰していくんです。

一ヶ所ずつやるのはめんどうだけど何度かやってるうちにマップ全体の作成ができるようになりますから、はじめは一ヶ所ずつやって慣れるようにして下さいね。

おっさんみたいに歳いってるとモノ覚えが悪いけど、キャブセッティングの経験があればキャブセッティングをイメージしながらマップを眺めていたら意外と脳内変換できますよ。

若い人は物覚えが良いから2、3回やればコツを掴むはずです。

インジェクションの場合、多少の濃い、薄いの違いがわかりにくかったりします。
違和感があるけどどっちかわからないって時は極端に濃くして確認してみて下さい。

あとO2センサーが付いてる車種は低回転はマップをイジらなくて大丈夫です。
触ってもO2センサーが元に戻しますから。
自分で調整したいって時はO2センサーをキャンセルさせるパーツが車種ごとにあるので、それを付けて下さい。

ちなみにおっさんのZX12Rみたいな古いバイクの場合はO2センサーがないから関係ないんですけどね。

ECUの書換はいろいろとできるから一度に全部変えたいって思うんですが、まずは燃料マップを仕上げることです。

燃料マップがバッチリとできてから点火マップの作成をします。
次は点火マップの作成をやっていきますよ!