ECU書換で何ができるのか知ってますか?
うちのZX12Rの場合は年式が古いので、できることが少ないほうです。
それでもサブコンとは比べモノにならないぐらいできることが多いんですけどね。
メーカーや車種によって違うんですけど2000年前半2010年ぐらいの車種はうちのZX12Rと同じぐらいです。
2010年以降になるとできることがめちゃくちゃ多くなって勉強するのが大変なんですけどね。
ECUの書換は専用のソフトで行います。
チューンドマップが付属されるので、このマップが基本になります。
ノーマルのデーターを書き換えるのかなと思ってたんですがノーマルのデーターを読み込むことができないからノーマルには戻せないってことになります。
車種によって違うと思うんですけど、うちのZX12Rの場合は燃料マップのみが変更されているだけで点火マップはたぶんですが変更ないみたいでした。
だからノーマルに戻せないといっても燃料マップの部分だけでその他の部分に関してはノーマルに戻せるので特に問題はありませんけどね。
各シリンダーと各ギヤに個別で燃料、点火のマップを作ることができます。
おっさんはめんどくさいので各シリンダー、各ギヤ同じ設定になるようにしてます。
今後、空燃比ロガー入れたら各ギヤで変えるかもしれないけどね。
まだ経験と勘でセッティングしてるんで、そこまで詰めたセットはしてないですけど。
各種リミッターの変更ができます。
うちのZX12Rはレブリミットを11500rpmから13000に変更してます。
スピードはもちろんカットです。
燃料マップです。
燃料はIAPマップとTPSマップの2種類のマップがあります。
基本的なマップはTPSマップになります。
TPSマップの3D画面です。
IAPはアクセルのツキや急開時などに影響があるので特に不満が無ければ必要ありませんが、ドンツキがあるバイクなんかはIAPで調整できますよ。
点火マップです。
点火マップの数値が点火時期になってます。
点火時期の場合は馴染みのあるすうちになってるのでマップ変更するときでもイメージがしやすいと思います。
ZX12Rの点火マップを見ると最大で35度になってるのでマップ変更はしてないみたいです。
実際にこのデーターに変更して走ってみましたが、点火の変更をしている感じはありませんでした。
点火時期が変わってると劇的にバイクが変わりますからね。
このマップを見たときはめっちゃニヤニヤしましたけどね。
まだまだ余裕あるやんって!
これがサブスロットルの3Dマップです。
こいつのせいでアクセルとバイクの動きが連動しないんですよね。
アクセルを急に開けてもサブスロットルが閉めてしまうんです。
だからダイレクト感がないんです。
そのおかげで誰にでもハイパワーなバイクが乗れるんですけどね。
このマップでは低回転、低開度の時以外はきちんと100%開いているので実アクセルとほとんど変わりないけど最近のバイクでは高回転、高開度になるとサブスロットルを閉めてしまう車種があるんですね。
だからサブコンでは対応できなくなってしまったんですね。
これがイグニッションのドエルタイミングです。
この辺は一般的じゃないから特に触る必要はないけど、エンジンに手を入れてる時はドエルタイミングが触れるとありがたい時がありますからね。
何でもできると助かりますよ。
結構いろいろとできるでしょ!
これがECU書換のメリットでお店に頼むときはいっぱい変更できるのはありがたいことです。
ただ自分でECUの書換を行うときはデメリットにもなるんですけどね。
これが最新のバイクはもっとできるんです。
ちなみにZX10RRとZX12Rのできることの違いがこれです。
ZX10RR 19
ZX12R 06
全然違うでしょ。
ZX10RRは倍以上のセッティング項目がありますよね。
新しいバイクは凄いですね。
いろいろとできることが多いのがECU書換の最大の強みです。
ただ、できることが多すぎてそこそこ勉強しないといけないですけどね。
もちろんですがキャブセッティングがキッチリできない人は無理になりますけどね。
キャブセッティングできる人なら頭のなかでジェットとマップを脳内変換すれば意外とセッティングできるもんですよ。
次回はどんな感じでECUをセッティングしているのか、知りたい人はいないだろうけど、お話ししようと思います。