うちのTSなんですが、普通に乗るぶんには特に問題はないけど、高回転のパワーがない。
2スト最大の特徴であるパワーバンドでの弾けるような加速が全く味わえない。
よっしゃーこれからパワー爆発ってときにガクッと頭打ちするんですよ。
2ストバイクの楽しさがないという悲しいバイクになってます。
2ストに革命を起こした排気バルブ。
この排気量バルブのおかげで低回転でも乗りやすくて高回転では弾けるような加速が味わえるようになった魔法のようなシステム。
2ストのパワーの源の排気ポートの高さと大きさを回転数によって変化させている。
ヤマハのYPVS
ホンダのRCバルブ
カワサキのKIPS
そしてスズキのAETC
原因はこいつであるのは間違いない。
パワーバンドに入ったと思ったらカブッたように吹けなくてキャブが濃いような状態になっている。
エンジンノーマルでノーマルのメインジェットで吹けないのはおかしい。
フレーム乗せ変えるときにキャブはキッチリとオーバーホールして油面も確認して合わせてている。
キャブじゃなければエンジンしかないだろうということでスズキの排気バルブをネットで調べると、イヤな噂がいっぱい出てきました。
通称ギロチン。
排気バルブが下がってポートが開ききらずにパワーが無くなる。
下がった排気バルブがピストンの頭を削ってしまい、ピストンのカスで最悪シリンダーに傷が入る。
なんと恐ろしいシステム!
他のメーカーの排気バルブは動かなくなってパワーが落ちることはあってもピストンやシリンダーを傷つけるような構造にはなってないんですよ。
スズキは自爆装置を仕込んでたんですね。
林道では使うことのない回転域だからすぐに直さなくても良いかなって安易に思っていたけど、ギロチンが付いてると話は別ですからね。
ということで先日臨時収入が2万円入ったので純正部品を頼みました。
TSも古いバイクだから部品が廃盤になってないか心配でしたが欲しい部品は全部揃いました。
ピストン 8600円
ピストンリング 4350円
ピストンピン 990円
ピストンピンワッシャー 190円×2
ピストンピンクリップ 75円×2
ピストンニードルベアリング 680円
ヘッドガスケット 2050円
シリンダーガスケット 990円
排気バルブカバーガスケット 120円
全部で18310円
消費税が1831円で合計20141円で2万円越えてしまいました。
見事に臨時収入が消えちょっとやけど足が出てしまいました。
古いバイクの純正部品の値段はほんと高いのが難点です。
安くバイクが買えても修理しないといけない場合は意外と高くつきますからね。
よっぽど好きなバイクでないと修理するのは考えないといけないですよ。
サクッと交換したいところですが、先に終わらせないといけない作業があるから、もう少し先になりそうです。
純正部品といっても、そのまま交換できないし。
プロなら当たり前のことだけど、素人は新品部品をそのまま組んでしまうんですよ。
特にピストンはそのまま組むのはNGです。
ピストンは指で触ると切れそうなぐらいエッジが立ってるからね。
ちゃんとリング溝やピストンスカート部、ピンボス周りを面取りして滑らかに動くようにしてあげないとダメですよ!
部品は揃ったけど、やること多いからTSの腰上OHはもう少し先になりそう。
はやく2スト200ccのパワーを味わいたいよ~!