若いころは全然なかったのに50歳近い年齢になると普通にバイク乗ってるだけでも30分を越えると腕が痺れてきて手の感覚が失くなってくるんですよ。
腕上がりってヤツですね。

これは年齢からくるモノなので仕方がないと諦めていますが、若い人でもSSやレーサーレプリカなどの前傾がキツいバイクに乗ってる人は腕が疲れるとか手首が痛くなるって人がそこそこいるみたいです。

この原因はライディングフォームが悪いからなんですね。
そこでライディングフォームをいろいろと試すのですがいまいちうまくいかないんですよ。

ライディングフォームを改善する前にやることがあるからです。

それがグリップの握り方なんですね。


おっさんみたいに年齢が40を越えてくると腕の痺れは老化現象だけど若い方で腕が痺れたり、手首が痛くなったり、腕がパンパンに張ったりするのは、腕に力が入りすぎてるからなんですよ。

腕に力が入るのはグリップを握る手に力が入ってるからなんですね。

モノを握るときはは人差し指と中指、親指に力を入れますよね。

グリップを握るときもその状態と同じように握っているんですよ。
そうすると自然と腕に力が入ってしまうんです。

 

こんなイメージ

人差し指と親指に力が入っている。



腕に力が入ると当然疲れてきますよね。
自分では気付かないうちにグリップを握る手にも力が入っている。
すると手首も痛くなったりしんどくなってきたりするんですよ。

どんな種類のバイクでも腕に力を入れて乗ることはないんです。
基本、下半身で乗るのがバイクですからね。

腕に力が入っていると微妙なアクセルワークができなくてオン、オフしかないラフなアクセルワークになってしまいます。

ブレーキも同じです。
ギュッと力一杯握るだけになってしまうのでフロントタイヤの感触なんて感じ取ることなんてできなくなってしまいます。

グリップの握り方が変わると腕がラクになるだけではなくて運転まで変わってくるんです。

もちろん今までよりもうまくなりますよ。

どんな握り方にすれば良いのか?

ハンドルに手を当てて親指を曲げ、小指に力を入れるようにするだけです。
人差し指、中指、薬指は曲げるだけで力は一切いれません。

 

これもイメージだから人差し指と中指を曲げていません。

実際は全部曲げますよ。



これだけで軽くグリップを握ることができるんです。

小指に力を入れると言いましたが、実際には力は入らないんです。
小指を意識するために力を入れると表現しましたが、小指と親指だけでグリップを握るだけで腕に力が入らなくなり、確実に運転がうまくなるんです。

軽く握ってるだけでは危ないんじゃないか!

って思う人がいると思うのですが、そこは安心して大丈夫です。

ブレーキングのときはニーグリップ、くるぶしグリップ、そして親指の付け根で身体を支えるので腕や手に力を入れる必要はないんです。

加速の時も同じ要領で、ニーグリップ、くるぶしグリップ、プラス爪先や土踏まずでステップを押し付けるようにして、身体を前に倒すだけです。
手や腕は力を入れることなく加速で身体が持っていかれることはないんです。

腕に力が入らなければ上半身はリラックスしてきます。
すると無駄な力がかからなくなるのでバイクが素直に動いてくれるようになるんです。

バイクが素直に動いてくれると感じることができれば運転がうまくなった証拠です。

ライディングフォームを気にする人が多いのですが、その前にグリップの握り方ができていないと、きちんとしたライディングフォームはできないんですよ。
だって上半身に力が入ったままですからね。

ライディングフォームよりも重要なのがグリップの握り方なんです。


これがきちんとできてはじめてライディングフォームの話ができるんです。
この順番が変わってしまうとどんなライディングフォームを教わってもうまく活用することはできないですからね。

バイクの運転がうまくなりたいと思ったらまずはグリップの握り方を見直してみて下さい。
今までよりもバイクとの一体感が感じられるはずですよ!

おっさんと同じように老化現象による腕上がりは治しようがありません。
走行中に片手運転で腕を下げ血の巡りを良くするしかないんですよ。
高速のロングツーリングは片手運転できるから良いのですが下道ツーリングや街中は腕が上がって苦しくなってきますが、そこはガマンで乗りきってます!