車もそうなんですがバイクもタイヤの空気圧はめちゃくちゃ重要なんですよ。



スイングアームやチェーンカバーとかにステッカーが貼ってあって、そこに空気圧が記載されてます。
バイクメーカー推奨の空気圧でも良いのですが、だいたいがちょっと高めの空気圧になってるんですよ。

これはコマジェの空気圧ですが実際の空気圧はフロント1.4キロ、リヤ1.6キロにしてます。

標準空気圧だと雨の日怖いし、リヤの跳ねが凄いんです。


空気が高いということはいっぱい入っているので空気が多いのですが、少ないよりは良いんじゃないのって思ってる人多くないですか?

空気圧が高い(多い)とバイクが軽くなるし、パンクしにくいから悪いことなんてないように思うのですが適正空気圧よりも高いとタイヤが滑りやすくなるんですよ。
それにバイクもギャップで跳ねるんですね。
空気がパンパンに入ってるボールと同じ原理です。

何よりもタイヤの性能を低下させているのが問題なんです。

もちろん空気圧が低いのもダメなんですが高いのもダメなんです。

なぜかわからないのですがバイクメーカー指定の空気圧は高くなってるんですよ。
SSクラスやメガスポーツなど、大型バイクの空気圧が冷間で2.7キロになってることが多いです。

おっさんのZX12Rもカワサキ標準の空気圧がフロント2.4キロ、リヤ2.7キロでした。

その時のタイヤで空気圧は違うのですが、標準の空気圧は乗っててフワフワして安心感が無く怖いです。

今のタイヤがピレリのスーパーコルサV2(中古ですよ!)でフロント2.0キロ、リヤ1.7キロにしてます。

実際にこのバイクメーカー標準空気圧で走ってみると軽快感はありますが安心感、安定感がないんです。
それにバイクもやたら跳ねます。

空気圧が冷間で2.7キロってかなり高めになってるんです。
その他の排気量のバイクでも高くなってるのでバイクに記載されている空気圧を確認してみて下さいね。

じゃあ、空気圧は実際にどれぐらいが良いの?
ってなりますよね。


基本的には自分のバイクに履いているタイヤメーカーで確認するのが一番です。


タイヤメーカーのHPを見れば空気圧が確認できます。
タイヤの銘柄によって指定空気圧が全然違うのでタイヤ交換をしたら必ず空気圧を確認して下さいね。



傾向としてはハイグリップタイヤは空気圧がひくめです。
ハイグリップタイヤの代名詞であるピレリのスーパーコルサは冷間でフロント2.0キロ前後でリヤが1.8キロ前後になってるんです。

ハイグリップはタイヤ自体が柔らかくタイヤを潰すことで温度が上がり走っているときに適正な空気圧になるようにできてるんです。
だからハイグリップタイヤは温度管理が難しいなんて言われるんです。


きちんと温めないと滑るというのはこういうことなんですね。

スポーツ系やツアラー系のタイヤはタイヤ自体が硬めになっており温度変化による空気圧の変化が少なくなっているのでタイヤの温度が低いときでもグリップするようになってるんです。
だから冬場や雨の日でもそこそこグリップしてくれるんですね。

冷間時の空気圧はハイグリップタイヤよりも高めになってます。
大型バイクなら冷間でフロント2.2でリヤが2.4キロぐらいまでで調節します。
中型なら少し少なめでフロント2.0でリヤ2.2キロぐらい。

こうして見るとバイクメーカー標準の空気圧って高すぎです。

2.7キロなんて空気圧はタイヤの性能を落としているだけです。
良いことがあるとすればすこし燃費が良くなるぐらいです。

燃費を気にする人はバイクメーカー標準の空気圧でも良いと思いますがタイヤ本来のグリップ力、性能をきちんと使うにはタイヤメーカー標準の空気圧にするのが一番なんです。

この空気圧にしてはじめてタイヤの性能評価もできるんです。

タイヤ交換してグリップが良くなったとか持ちが悪いとか聞くのですが、空気圧はいくらって聞くとバイクの標準空気圧のままなんてことが多いんです。
これではきちんと評価なんてできないですからね。

空気圧って凄く重要なんです。

何よりもバイクはタイヤの性能以上の走りはできないんです。
タイヤがすべれば転んでしまうんです。 
タイヤにこだわる人は多いのですが空気圧にこだわる人は意外と少ないんですよ。

空気圧が適正ならスポーツ系やツーリング系のタイヤでも不適正な空気圧のハイグリップタイヤよりグリップするなんてことが多々あるんです。

せっかく履いたハイグリップタイヤを活かせないのはもったいない話ですからね。

空気圧はタイヤメーカー指定の空気圧にする!

指定空気圧から前後0.2キロぐらいで自分の好みに合わせる。
街中なら指定空気圧で高速でのツーリングなら0.1キロアップするとか。
峠道が主体のツーリングや冬場なら0.2キロ下げる。


これはあくまで例ですが、0.1キロ、0.2キロの違いでタイヤの性能が変わるというのを覚えておいて下さい。

0.3、0.4キロも変わるとタイヤの性能は全く発揮できないということです。

まだタイヤの空気圧を測るエアゲージを持っていないというのであれば今すぐ買って下さい!

バイクに乗るならエアゲージは必需品です。

あまりに安いのは正確さにかけるので最低でも3000円クラスのモノにして下さい。
大事に使えば長期間使えますからね。



タイヤにこだわる前に空気圧です。


空気圧でタイヤのグリップが変わりますからね!
空気圧を測るときは必ず冷間時ですよ。

レースをやってる人は温間での空気圧を話すことが多いのですが、ストリートは冷間です。
タイヤが冷えているときに測って下さいね。