90年代までは2サイクルバイク全盛期でスクーターから250ccまではほとんどが2サイクルでした。



そんな状況だったから誰もが一度は2サイクルのバイクに乗ったことがあったのですが、今は絶滅危惧種で街中ではほとんど見なくなりましたね。

なぜ2サイクルの話をしたのかと言うと2サイクルに乗っていた人ならわかると思うのですが、プラグは消耗品という知識が頭の中にインプットされているんですね。

ちょっとエンジンを掛けるのを失敗するとプラグがべっちょりと濡れてしまい、プラグに火が飛ばなくなるんです。
だから2スト乗りは予備のプラグを常に持っているというのは当たり前のようになっていたんです。

時代が変わり4サイクルエンジンばかりになり、キャブからインジェクションに進化して、エンジンの掛かりが悪いバイクなんて無くなりましたが、プラグが消耗品というのは変わっていないんですね。

昔は消耗する前に交換することが多かったのでヘタって交換するということは無かったのですが定期的に交換していたのでメンテナンスしなくても良かっただけなんですよ。

プラグって壊れたら交換するモノと思っている人が多いんじゃないかなって思うんです。

プラグは永久に使えるモノじゃありません!

プラグは消耗品なんですよ。
車は10万キロ無交換とかになってきたから、なおさらプラグが消耗品という意識が薄れてると思うのですが、バイクと車は全く違うんです。


10万キロ無交換というのは特殊な長寿命のプラグになっているんです。 
プラグ自体が全く違うモノなんです。
それに車はバイクよりも回転数が低いので元々バイクよりも寿命が長くなるんです。

実用回転数で言えば街中だったら2000回転も回せば飛ばし過ぎなんて言われるぐらいスピードでますからね。

そんな感じなので普通車は10万キロ、実用回転数が高い軽自動車は5万キロになっているんです。

これは特殊なプラグを使用する車の場合ですけどね。

車でも一般的なプラグを使用している場合は寿命はグッと短くなって2、3万キロになるんです。

車よりも高回転なバイクはというとプラグメーカーの推奨は3000キロから5000キロなんですよ。

オイル交換2回に1回ぐらい。
オイルフィルターの交換と変わらないようなサイクルでプラグ交換を推奨しているんです。

一般的なプラグでもそこまで寿命は短くないのでプラグメーカーの推奨する使用時期は短すぎると思いますけどね。

じゃあ実際はどれぐらいが良いのか?

一般的な乗り方だったら1万キロぐらいで交換するのが無難です。


さすがに壊れることはないのですが、やっぱり消耗品なので電極がヘタってくるんです。
少しずつヘタッてくるからパワーダウンや燃費の悪化がわからないけど確実に落ちているんですよね。

自分で交換する人は見比べることができますが、お店に頼む時でも古いプラグと新しいプラグの違いを見せてもらうようにして下さいね。
1万キロ以上走ってるプラグだったら違いが一目瞭然ですからね。

サーキット走行を良くする人なんかは5000キロぐらいで交換したほうが良いですよ!
実用回転数が高くなればなるほどプラグの消耗は早くなりますからね。



プラグの種類と熱価ですが一般的な走行であれば純正のプラグで大丈夫です。


イリジウムは良いという方もいるのですが持ちが良くないんですよね。
耐久性がないから、すぐダメになるんです。
標準プラグの半分以下の距離ぐらいしか持たないんです。

値段は3倍ぐらいするので圧倒的にコストパフォーマンスが悪い!

性能が圧倒的に良いのかっていうとそうでもないんです。
始動性が良くて燃費アップとか言いますけど、燃費が良くなってガソリン代が安く上がってプラグの値段以上の効果を得るほど良くなりません。
4サイクルのバイクで始動性が悪いっていうバイクも少ないですからね。
一般的な使用なら不要かなって思います。

少しでも点火力を上げてパワーを出したいってときには有効かもしれないけど、そんな時はレーシングプラグ使いますからね。

お金があって違いを知りたいって人は一度使ってみるのもアリですが。

純正の標準プラグで良いので1万キロを超えたら確認するようにしてください。
SSバイクのようにカウル付きのバイクは確認するのが大変だから1万キロから1万5千キロまでには交換してあげてくださいね。

プラグは消耗品ということだけでも頭の中に入れておいてくださいね!