エンジンをバラすってなると動かなかったらどうしようって思う人が多いのですが、基本的な構造はメーカーや排気量が変わってもたいした違いはないんですよね。

大きな違いは2サイクルと4サイクル。
4サイクルの場合はシングルカムOHCとツインカムDOHC、それにバルブの数ぐらいです。

それが2気筒、4気筒と増えても横幅が大きくなったり、前後に増えてたりするだけなんですよ。

このエンジンは空冷シングル(単気筒)だから構造が単純で4サイクルエンジンをはじめてバラす人に向いているエンジンです。

自分でエンジンバラしたいと思っている人は空冷シングルがおすすめです。


4サイクルエンジンの構造を覚えたいならホンダのカブ系のエンジンが最適ですよ。
 

部品点数が少くてシンプルな構造だけど、4サイクルの基本構造が理解できますからね。
部品が少いから組間違いもしにくいです。
改造パーツもいっぱいあるのでチューニングの基本を覚えるのにも最適なので興味があったらカブ系のエンジンが載っているバイクを1台持っているといろいろ楽しめますよ!

このセロー225は6速ミッションが入らないということなので全バラ決定です。

エンジンを分解するのにどこから外していけば良いかわからないって思うかもしれないけど、外せるところならどこでも好きなところからバラしていけば良いですよ。

大型のエンジンとかになったら重たいからクラッチやフライホイールなど外せるものは外して、できるだけ軽くしてあげたほうがエンジン降ろすのがラクになりますからね。

今回はエンジン単体のまま車体から降ろしたので腰上から外していきました。
あとで洗浄してから各パーツの測定をしていくので、チャチャっとバラしていきます。

シリンダーヘッド


シリンダー


クランクケースを割ったところ


これでミッションの取り外しができます。

ミッションを外してみると見事に6速のギヤの山が無くなってますね。
今回は中古のミッションを用意しているみたいなので、コンディションの良いギヤを組み合わせて再利用して直します。

ミッションの修理だけだったら、ミッションを組みなおせばエンジン組立てることが出来るのですが、走行距離のわりにはカーボンの蓄積が激しく、シリンダーには縦キズがあるので、オーナーと相談して今後の修理内容を決めていきます。

ミッションブローにシリンダーの縦キズからしたらたぶんオイル管理が悪かったんだろうなというのが想像できますね。
走行距離が少ないからといってコンディションが良いというわけではないので、中古車を購入するときはよく確認しないとダメですよ!