今回のメイン曲は、

 

ブラームス

『交響曲第4番』。

 

毎回制作する前に、曲について調べて

モチーフを探します。

 

(こんなこと書いてますが、調べたらね〜

 忘れてしまうんですよこれが、毎回毎回)

 

 

 

ブラームス最後の交響曲であるこの作品は、

 

自作で一番好きな曲と本人が述べているそうですが、

 

1885年ブラームスが52歳の時に発表されました。

 

孤独、枯淡、諦観、円熟、哀愁、温故知新 

 

という言葉で現されたり、

 

ブラームスが自分の人生を

振り返っているように聴こえる という

 

解説もあるそうです。

 

孤独、円熟、晩年 というキーワードから

 

夕景 は入れたいな

 

と思い、作曲にとりかかったのが

 

ウィーン南西ミュルツツーシュラークなので、

 

ウィーンの夕景を入れてみました。

 

 

 

この方ね 不器用な方というか

 

子供は好きで子供には優しくて、

 

大人にちょっと

 

皮肉な方だったみたいなんですね。

 

それとやっぱり音楽が好きだからこそ

 

研究するのでしょうが

 

ベートヴェンはもとより、

 

モーツアルトやハイドンも敬愛していて

 

第一版や自筆稿を集めていたそうです。

 

そんな中、「バロック音楽」とともに

バッハの作品も熱心に研究していて

 

その成果として有名なものが

 

この「交響曲第4番」最終章 

 

と言われます。

 

最終章の主題となる パッサカリア

 

というのは、

 

短く明快な旋律またはハーモニー

 

自由自在変奏しながら

 

繰り返し続けることで、

 

バッハのカンタータ150番の

 

「わが苦しみの日々を」を

 

応用した構想となっています。

 

私はこのパッサカリアの 

 

短い旋律を変奏しながら、

 

繰り返し続ける ということが

 

またキーポイントとしたいと思いました。

 

彼は、朝はプラータ公園、

 

昼は「赤いはりねずみ」レストラン 

 

という 決まったルーティンを好み、

 

奇をてらったものではないが、

 

いわゆる普通の幸せ(結婚し子供を持つ)

 

でもなく、

 

毎日の繰り返しでも、季節や天気によって

 

景色も出会う人も

 

出来事も感情も毎日違う、

 

その繰り返しが 「人生」とリンクする

 

という考えでは?と思い、

 

故郷のハンブルクの景色と川の流れ、

 

プラータ公園周りの街並みの景色を

 

入れてみました。

 

 

それにしても、作品全体に宿る

 

怒り、激情、情熱 と 抑制、端正さ

 

とバーンスタインは述べています。

 

https://youtu.be/RM2ndQGbUBQ

 

そういった激しさと情熱とに、

 

(一見相反する)

 

端正さ・抑制を持って

 

構成に仕上げていく

 

というようなブラームスを、

 

横を向いているブラームスの後ろに、

 

正面を向いている時のシルエットの

 

カタチだけ入れて

 

自身で自身をどこか制しているような

 

表現ができればと思いました。