こんな女性にそそのかされて、

 

一体あの頃の不貞夫はどこへ行ったのかと

 

思ってしまいます。

 

 

サレ妻にすれば、子煩悩な良き父であり

 

結婚して10数年、何ら落ち度のない

 

夫だと思っていた。

 

変化が出てきたのは、転勤した直後から。

 

単身赴任者は月一の帰省手当が

 

支給されるのだが、単身赴任を初めて

 

1年を過ぎた辺りから業務の煩雑を

 

理由に帰省する事が激減した。

 

 

 

サレ妻は夫の身の回りの世話をと考え、

 

子供らを実家に預け、予告なしに

 

赴任先を訪問する。

 

 

 

サレ妻は到着後、空港から連絡、

 

マンションに直行すると連絡した。

 

 

 

 

すると、

 

突然来るとは何事だと抗議の電話。

 

すぐに帰れという。

 

 

 

納得がいかないサレ妻は帰宅すると告げ、

 

そのまま、マンションへ向かった。

 

 

 

マンションの合い鍵を所有するサレ妻

 

オートロックを解除し、エレベーターに

 

乗り込む。

 

 

 

11Fでエレベーターを降りようとすると、

 

夫の部屋から出てくる女性を目撃、

 

エレベーターの扉は開いたが、すぐさま

 

上層階へのボタンを押し、閉まる扉から

 

女性の顔を確認した。

 

 

現地妻がいる。

 

 

上層階で一度降りたサレ妻エレベーターが

 

下がるの見届け、11Fで止まるのを確認。

 

数分後、11Fへ向かった。

 

 

 

不貞女性(現地妻)を偶然にも

 

見かけてしまったサレ妻は合鍵を使用し、

 

室内へ。

 

 

 

部屋に入って、サレ妻は呆然。

 

 

玄関には愛の巣とばかりに

 

 

 

が置かれ、2LDKの部屋もすっかり

 

変わっている。

 

 

 

部屋の様子を一通り撮影し、サレ妻

 

自らのピアスの片方をベットの側に置き

 

マンションを後にした。

 

 

 

 

昨日は、済まなかったな。

 

仕事が忙しくて、帰省もままならなくて

 

電話口で、機嫌を伺うような不貞夫

 

 

 

忙しいなら結構でしょう。

 

期待されているんだから、

 

こっちに帰るのはいつなの?

 

 

それが、大きなプロジェクトを控えていて

 

来春に帰るのが難しそうなんだ。

 

 

 

そう、現地妻でも作るしかないね、それじゃ。

 

そんな暇、あるかよ。

 

 

ヘェ〜そうなの?彼女に少し部屋の模様替え

 

でもして貰えば良いのに。

 

 

そんな暇がないって。

 

 

じゃ、今度は抜き打ち検査に行くわね!

 

あーあ、どうぞ。

 

 

 

サレ妻のソフトな宣戦布告

 

 

 

サレ妻はその女性の素性調査を委託した。

 

不貞女性(現地妻)は自らイベント会社を

 

経営する女性、中学生になる息子がいる。

 

 

 

 

不貞女性(現地妻)不貞夫が既婚者であり、

 

いつかはこの地を離れる事は理解している。

 

 

 

再婚など将来的な期待をしている素振りもない

 

 

疑似恋愛で遊び相手に誘惑し、快楽を楽しむ。

 

 

 

勿論、遊び相手であるから都合よく利用する

 

だけの関係であるから、相手にそんな素振りを

 

微塵も感じさせない。

 

 

 

サレ妻はそんなしたたかな不貞女性とは

 

思わず、いや、同性として価値観の相違を

 

理解する機会もなかった。

 

 

サレ妻の今後に起こすであろう争いは不貞女性

 

にとって、不都合な事ばかりでだった。

 

 

不貞夫に布告したように抜き打ち訪問を

 

決意したサレ妻は、探偵に不貞の証拠を収集後

 

にも、監視を要請。

 

 

サレ妻抜き打ち訪問する準備は整った。

 

 

いざ、訪問!!

 

 

しかし、不貞女性の対応はあまりにも

 

あっさりしたものだった。

 

 

事前に不貞女性が在室している事を

 

確認した上サレ妻がマンションの鍵を、

 

開けて入室する。

 

 

驚いたのは、不貞夫

 

 

 

二人でビールを片手にTVを見ている所に

 

乱入したサレ妻

 

 

 

動じる様子もない不貞女性

 

 

 

失礼ですけど、どちら様ですか?

 

なんだ、お前は突然やってきて、失礼だろう。

 

あら、初めましてかしら?不貞女性です。

 

 

 

一体どうゆうつもりですか?

 

全く動じる事のない不貞女性に気後れした様子

 

サレ妻は次の言葉が浮かばなかった。

 

 

いずれは公になると思ってましたので、

 

弁解もいたしません。

 

奥様のご想像の通りです。

 

俗にいう現地妻ってとこかしら。

 

 

 

慰謝料、お支払いしますわよ。

 

 

完全に不貞女性のペースのまま、そして不貞夫

 

の介入しないまま、話が進む。

 

 

 

500万、現金でいい?

 

わかりました、明日には用意します。

 

今夜はこちらにお泊まりですか?

 

 

 

ホテルを予約してます。

 

では、明日。場所はここでいいわね。

 

 

サレ妻はそう告げると不貞夫のマンションを

 

立ち去った。

 

 

 

慰謝料500万、果たして用意するのだろうか?

 

 

翌朝、サレ妻は9時に不貞夫のマンションに

 

居た。

 

その30分後不貞女性不貞夫が入室した。

 

 

受け取る前に確認したいのですが、

 

支払った後あなた方は?

 

 

 

もちろん関係解消しますよ、大金払ってその後

 

しがみつく程、落ちぶれたくないんで😀

 

 

わかりました。ならこれで解消してください。

 

用意された領収書に500万を記入し、

 

署名押印し、関係を解消したことを

 

証明する書面も交わした。

 

 

勿論、不貞夫への求償権も放棄している。

 

 

数日中に、荷物の搬出も済ませたのだが、

 

 

 

性悪女のしたたかさはこのままで、終わるはず

が、なかった。

 

数ヶ月後、ある事が不貞夫の身に。

 

 

不貞夫は突然、プロジェクトの責任者として

 

留任する事が決定した。

 

 

 

つまり、単身赴任がまた延長になってしまった

 

まさか、背後に居る不貞女性の仕業?

 

 

 

 

サレ妻の不安は払拭できないまま。

 

不貞夫サレ妻に対し、離婚調停を申し立てた

 

 

有責配偶者であるにも関わらず、調停の

 

申し立てを行った意図はどこにあるのか?

 

 

単身赴任の延期が決まった数週間後、

 

サレ妻再び、不貞夫宅に出入りする

 

不貞女性の姿を目撃する。

 

 

 

大金払って、しがみつかないと豪語した

 

不貞女性、当時の書面には接触した場合の

 

違約金までも明記しているのだが・・・

 

 

 

2度目の調停でサレ妻は、申立人が

 

有責配偶者であり、現在もその関係が継続して

 

いることを調停員に伝えた。

 

 

すると、ありえない返答が帰ってきた。

 

 

不貞関係は解消している。

 

更に慰謝料も先月完済しており、関係が

 

継続している事実は無い。

 

 

現在は部屋をシェアしているだけである。

 

 

シェア?慰謝料を先月完済?

 

 

性悪女がサレ妻に払った慰謝料は、

 

不貞夫支払ったのか?

 

 

からくりがあったのは、マンションの

 

賃貸契約だった。

 

 

単身赴任が延長され、マンションの契約も

 

本来なら延長。

 

 

しかし、この二人、共同賃貸契約を

 

不動産会社と結び、それぞれが共有する事を

 

書面にした。

 

 

室内での不貞行為は推認できても、部屋が

 

共有である以上立証は不可能。

 

 

 

違約金すらも請求も無効だとする不貞女性

 

の主張は認められ、再び、現地妻として

 

居座り続けたのであった。

 

 

 

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