大手医療法人「徳洲会」グループが、去年の衆議院選挙で違法な選挙運動をした疑いが持たれている事件で、東京地検特捜部は29日、グループの創設者の徳田虎雄前理事長に対し、詳しい説明を求める任意の事情聴取を初めて行いました。
徳洲会グループは、去年12月の衆議院選挙で鹿児島2区から立候補し当選した自民党の徳田毅議員の陣営に多数の職員を派遣し、違法な選挙運動を組織的に行った疑いが持たれています。
この事件で、東京地検特捜部は29日午後、神奈川県鎌倉市にある徳洲会系列の病院で、徳田議員の父親の徳田虎雄前理事長に対し、任意での事情聴取を1時間余りにわたって行いました。
前理事長は筋肉が萎縮する難病で、口での会話ができないため、事情聴取は検察官の質問に対し、文字盤の文字を視線で示して答える方法で行われ、体調などを考慮して医師や弁護士も近くで待機したということです。
前理事長は、今月20日に辞任するまで、およそ40年にわたりグループの運営を一手に握っていて、徳洲会の関係者によりますと、問題となった選挙期間中、病院と鹿児島の選挙事務所をビデオカメラで結び、派遣された職員から選挙情勢の報告を受けていたということです。
前理事長に詳しい説明を求める事情聴取は今回が初めてで、特捜部は前理事長が選挙運動にどのように関わったのか話を聞いたものとみられます。