同保安部によると、栄福丸は丸仲海運(名古屋市港区)が所有し、鋼材を積んで名古屋港から千葉県の市川港に向けて航行中だった。乗っていたのは、船長の大川信悟さん(62)=三重県尾鷲市、次席船長の高井智昭さん(40)=静岡県焼津市、1等航海士の山本慶正(けいしょう)さん(29)=三重県南伊勢町、機関長の本山規(もとむ)さん(57)=同県尾鷲市、次席機関長の西岡康典(やすのり)さん(57)=同、1等機関士、三鬼多満男(たまお)さん(61)=同県熊野市。
シエラレオネ船籍の貨物船は、鉄くずを積んで川崎港から韓国・釜山港へ向かっていた。同船には中国人など13人が乗り組んでいたが、全員無事が確認されている。同船は事故後も現場周辺の海域にとどまっている。
栄福丸は船底を見せたまま漂流中で、同保安部によると、周囲に船体から流出したとみられる油が浮いているが、火災の危険はないという。同保安部が衝突、転覆の原因を調べている。
現場海域は波高2.5メートルのしけ状態で、正午過ぎからチャーター作業船が栄福丸の固定作業を始め、船体が安定し次第、海保の特殊救難隊が付近の海中などを捜索する。
