「君とライザール王の相性は100パーセントだと彼女は診断されたが、レイラ嬢という障害もあった。だがもしこの機を逃がせば君は一生独身のままだろうと言われた。僕としては可愛いベビーも見たいからね。
だけどあいにくとそっちの方はさっぱりだからどうしたものかとリネット嬢に伺いをたてたら彼女の調査でレイラ嬢には別に両想いの恋人がいることがわかった。彼女いわく相思相愛の恋人を引き裂くなど言語道断だが、上手くことを運べば二組のカップルが成立できるだろう?
彼女の力添えもあって、レイラ嬢は真実の愛に目覚めてハサン君と手に手をとって駆け落ちしたというわけだ。そして僕はリネット嬢のアドバイス通り君をレイラ嬢の身代わりとして王宮に送りこんだというわけさ。
君がどのような立場であろうともしライザール王と出会えばあとはなんとかまとまると彼女は言い切ったんだよ」
店主様の言葉を受けるようにリネットさんが続ける。
「ええ、それはもちろん!だって「運命の恋」ですもの。出会えば必ず惹かれ合い一生を共にできる素敵なご夫婦になれると確信がありましたわ」
そ、そうだったのね・・![]()
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「シリーン、君は職業柄男に心は渡すまいと頑なだっただろう?どうにも歯がゆくてね。もちろん普段君があしらっているような男相手では困るが、会ってみてライザール王ならば君も気に入るのではないかと思ったんだ。」
店主様・・・それは欲目がすぎますから![]()
お膳立てされてたことは驚いたけれど、偶然出会えるような方ではないからしかたないのだろう。
「では私はお二人に感謝せねばなりませんね」
やはりリネットさんは本物のキューピットなのかもしれない。
だって私みたいな半獣がいるのならばキューピットがいたって不思議はないでしょう?