看板猫
『い~か、まめいい子にしてたらきっとサンタさんがくるからな?』
まめ
(三田さん?って誰だよ・・常連さんかな?)
まめ
『なあなあ・・父ちゃん、三田さんって知ってる?』
竹
『誰が父ちゃんだ!!俺ぁ子持ちなった覚えはねえぞ!!』
『違うのか?・・じゃあ』
ちら
梅&松
ぶるぶるぶる←全力否定
梅
『ってかどう見たっておめ~はあの小僧そっくりだろ!?』
まめ
『・・・だって耳と尻尾が俺と同じだし。新のは俺のと違う…』
松竹梅
(耳と尻尾って・・・・そこかよ!?)
竹
『はは~ん読めたぞ。急に父ちゃんなんて言うのはクリスマスのプレゼントをねだろうって魂胆だな?豆!おめ~はガキだがなかなか腹黒い見どころのある奴だな。いいかよく聞け・・サンタさんの正体はな・・』
梅
『だめっすよ、兄貴!!ちびっこの夢壊しちゃガキの頃から評判の悪たれだった俺だってこの時期だけはいい子にしてたんスから~』
松
『大人げねぇヤボはよしときな、竹。豆・・せいぜいいい子にしてるんだな』
まめ
『…うん、わかった』
そして・・・
まめ
「・・・ん、なんかあったけぇ・・・それになんか変な感じが・・・・って」
まめ
「ひゃあ!?・・・黒崎さん!?ど、どこ触ってんだよ!!俺が尻尾触られんの嫌いなの知ってんだろ!は~な~せ~」
小っこい黒崎さん
「離さない。お前の尻尾の抱き心地は最高だ。・・俺がやった松茸抱き枕を気に入ったお前ならわかるはずだ」
まめ
「・・・・う、わかんなくはねぇけどさ・・・ちょっとだけだぞ?」
小っこい黒崎さん
「・・・ああ、ありがとう新」
まめ
「紛らわしいからっておっちゃん達もみんな俺んことまめって呼ぶのに・・・あんただけは俺のこと新って呼んでくれんだよな」
小っこい黒崎さん
「当たり前だ・・・俺にとって新は・・・お前だけだ」
まめ
「にしてもさ・・・なんでそんなカッコしてんだ・・?」
小っこい黒崎さん
(しまった・・・靴下に隠れる作戦だったのに無防備な新の尻尾に目が眩んでしまったな)
まめ
「もしかして・・・あんたが三田さんなのか?」
小っこい黒崎さん
「・・・ああ、そうだ昔から言うだろう?恋人がサンタさんだとな。ほら、プレゼントを受け取れ」
まめ
「これ・・・俺に?」
金箔をあしらった金平糖が飾り付けられたマスカットとチェリーのツリーに大興奮するまめの姿を愛でながら、小っこい黒崎さんは言った。
小っこい黒崎さん
「ああ、プティフールもあるぞ、好きだろう?」
まめ
「うん、大好き・・・ありがとな?俺の三田さん」