そもそも効率性を求める最大の理由は収益性の確保。
世界展開している海外の金融機関と同等に戦おうとしたら、効率性は最重要課題となる。
但し、勘違いしてほしくないのは、世界展開をしている海外の金融機関は、金融機関と翻訳されていながら日本の金融機関とは全くの別物だ。
日本の金融機関も海外展開においては、国内で見られるような金融業務がメインではなく、海外の金融機関と同じような業務を展開している。
翻って、国内業務中心の金融機関はどうか?
国内だけのマーケット規模と金融機関数を考えると過当競争状態といえる。
そこに、効率化を求める所以がある。
効率化を追求するためにはスケールメリットも必要となる。
スケールメリットの無い中小零細金融機関には難しい問題だ。
一方、効率化だけを追求すれば、お客様は逃げて行ってしまう。
金融機関に対して日本の国民が求めているものは無償サービス。
預ける金利は出来るだけ高く元本が保証されているもの。
借りる金利は出来るだけ低く手間のかからないもの。
そこには、一見、利益相反関係が成り立つ。
勿論、海外での金融機関の業務も同じように利益相反関係にあると言われる方もいるかも知れないが、決定的に違うのは“WIN WIN”の関係が成り立つというところである。
国内の金融業務では、そこが難しい。
と言うことは、そこにヒントが隠されているのではないか。
お客様と金融機関がともに満足のいく関係を築き上げることが出来るのではないか。
否、その必要がある。
そのためには、金融機関の都合だけを押し付けていては満足のいく関係は築けない。
満足のいく関係を築くためにはある程度効率性を捨てることも必要となる。
非効率の中に、共に満足のいく関係が築けるヒントが隠されている。