3d6268ab.jpgとにかく車に乗せられ、その物件を見に行く俺とヒロシ、どんなものなのか?綺麗なのか?広いのか?色々な事を妄想しながらいざそ
の物件に辿り着く、見ためは十分に綺麗で立派な一軒家まずは玄関に行くまでに少し長めの道があり、花などが植えてある。きっと以前は自然が好きな家族が住んで居たんだろう。。扉の前に行くと不動産屋がポケットの中からゴソゴソと鍵を探し少し錆付いた鍵を取り出す、ガチャっと少し鈍めの音をさせゆっくりとドアが開く・・・まず俺達の目に入ったのは扉を開けた瞬間に二階へと連なる細く長~い階段。。気のせいかその階段は少し痩せているようにも見える、不動産屋の誘導でまずは1階から見てみる、階段を横目に廊下を歩き、右手側には台所、まっすぐ進んで浴室、トイレとなる。右手側の台所に入り、奥へ進むと六畳ぐらいの畳の部屋がある、きっとここは家族みんなが集まってテレビを見たりする部屋なんじゃないかと思いながら辺りを見回す。。。ふと、なんか妙に台所の方が気になる自分に気付く。。そこには前の人が置いて入ったものなのか、掃除に入っていた業者さんの忘れ物かは分からないがキッチンのテーブルを囲むイスの上に無造作に小さめのタオルがかけられていた、本当に一瞬ではあったが確かにそのタオルが風に揺られたように不自然に動いた。窓は全て閉まっている状態なのに。1階を大体見終わり、2階へ・・・と言われた俺とヒロシ。。この時二人とも返事をするのには多少な時間がかかっていた。。。何か感じていたのかもね。。さぁ・・・問題は2階である。。。続く。