楽器をやっている子なんてさらに少ない。
そして、青春をかける勢いでバンドの練習に打ち込んでいたのなんて、
同学年400人の中で、片手、つまりウチのバンドのメンバーしかいなかった。
その、学内唯一のバンドのリードギターリストとなれば、
当たり前だけど、敵なし。
ちなみに確認しておくと、
インターネットもない、youtubeもない、
アマチュアバンドが出るテレビ番組もない時代。
おまけに、恐いもんなしの17才。
自分は、日本一ギターのうまい女だと思ってしまうのも、
無理ないでしょ?でしょ?
あるとき、弟の同級生のおねえさんという子から、一本の電話がかかってきた。。
「初めまして。私、ミカといいます。
MISUMIさん、ギターやってるんですって?私もやってるんです。
私の回り、楽器とかマトモにやってる子いなくって。一度遊びに行っていいですか?」
確か1学年下だったと記憶している彼女の、
あまりにも物怖じしない様子と、行動力に、半ば押されながら、
「うん。ぜひ、一度遊びにきてね。」
と言うと、
「では、具体的にいつ?」と聞き返してくる。
今でもはっきり覚えているくらい、鮮烈な印象の女の子でした。
そうしてウチにやってきたミカちゃんは、
びっくりするほどギターがうまくて、
おまけに、ピアノもめっちゃうまくて、
ジャズコードとか、弾いたかと思うと、
ギターでも、ピアノでも、アドリブまで自在に弾く。
正直、「ひぇ~~、こんな子がいるんだぁ~~」と、びびったもんです。
彼女は彼女で、あたしのギターと歌を聞いて、
(確か、Stairway to heaven の弾き語りをしたと思う)
「うわぁ~。かっこいい!すごいすごい!」
なんて、盛り上がってくれて、
そこから思いっきり意気投合し、
一度も学校が一緒になったことがないにもかかわらず、
以来、大学時代を通じて、一緒にバンドをやったりすることになる。
あたしが楽器は無理かなぁと思ったのは、彼女の存在も大きかった気がするなぁ。
結局、彼女が他大学のサークルにボーカルに引っ張ってくれたことも、
ボーカリスト人生を歩き出す、大きなきっかけになった。
全然会わなくなって何年も経つけど、
彼女はその後も業界で活躍しているようで、
そんなすごいライバルに、人生の早い時期に出会えたのは、
やっぱり意味があったなぁと思うわけです。
ライバル、いますか?
彼女が好きだと言っていた(気がする)リッチー・バイラークのCD。
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