先日、Fabberのテストランを行いました。
この報告も兼ねて、Fabber使用の下準備について書いていきます。

まず、Fabberを始める際には、開発プロジェクトサイト から、
Getting Started 」の項目を見るのがわかりやすいと思います。

この項目には、
1.Fabberを手に入れましょう
2.ソフトウェアをインストールしましょう
3.使いたい材料を選び、手に入れましょう
4.プリントしたいモノの図面をダウンロードしましょう
5.プリントしましょう
といったふうに項目が分かれています。

この中で、Fabberおよび材料は研究室に揃っており、
今回はテストランということで、図面は簡単なものをソフトウェア同梱のものから選択したので、
主に、2と5について解説していきます。

まず、ソフトウェアのインストールについてですが、
使用するFabberのタイプを確認します。
研究室で保有しているのはModel 1なので、今回はModel 1について説明します。

こちら から、「Fab@Home v0.23a.zip」をダウンロードして、解凍します。
Beta Versionの項目のうちの、一番上にあるものです。
なお、ソフトウェアは、現在Betaバージョンのみがリリースされており、
Windowsにのみ対応しています。

解凍したら、解凍したフォルダごと、わかりやすい場所に置いておきましょう。
解凍したフォルダには、「FabAtHomeV0.23a.exe」が入っているので、
これをダブルクリックすればソフトウェアの起動は完了です。


ソフトウェアをインストールできたら、今度は実際に稼働させてみます。
ユーザマニュアル を参考にするのが早いのですが、
若干ながらマニュアルと違う部分もあります。

1.FabberとパソコンをUSBケーブルで接続します
Fabberに取り付けられているLPC-H2148マイコンボードに設置されたLEDランプの点灯で、ステータスがわかります。
赤: USBからマイコンボードに電源が供給されています
黄: USBバスがきちんと接続されています
緑の点滅: 明滅が1秒ごとならば、マイコン上でファームウェアがきちんと稼働しています

2.ドライバをインストールします(初回のみ)
ドライバはこちら からダウンロードできます。
「FAHDRVv1 0.zip」をダウンロード、解凍してインストールしてください。

3.アプリケーションを起動します
初回起動時には、「Unidentified Publisher Warning」という警告が出ます。キャンセルを選んでください。

4.ハードウェアを初期化します
最新のバージョンでは、この操作をすることが出来なくなっています。
最新バージョンでもこの操作が必要かどうかは、現在究明中です。
ソフトウェアとハードウェアの通信状況を確認するには、Ctrl+Uでステータスディスプレイを表示できます。

5.Fabberの電源を入れます
ACアダプタをコンセントにつないで電源を入れます。
スイッチ等は特にないようです。コンセントにつなぐかどうかだけのようです。
電源がつけば、Xylotexボード上の赤色LEDが点灯します。

6.動作を最適化します
「Config/Move」から、Jog ToolとJog Carriageを立ち上げます。
Jog Carriageを用いて、ホームポジション(Home)、安全点(Safe)m原点(Origin)を決定します。
Find **ボタンを使用することで、Fabberが自動でこれらの点を探してくれますが、
ズレが生じてくるため、XYZの3軸を少しずつ調整してあげる必要があります。

7.モーターの動きを最適化します
モーターのオーバーヒートを防ぐ操作です。
今回の操作では特に必要はありませんでしたが、モーター部は稼働中触れないくらいに熱くなります。

8.使用する素材の種類を設定します

9.作りたいモノの図面ファイル(STLファイル)を読み込みます
Model→Import Geometryから読み込みます。
Model→Move To Origin/Translate/Rotate/Scaleで移動、回転、拡大、縮小が可能です。
STLファイルは最大5つ読み込めます。

10.図面ファイルのプロパティを設定します
Model→Propertyで、設定可能です。
使用する素材、画面上に表示される色などを設定できます

11.素材のシリンダーを設置します

12.出力される台にカバーを敷きます
アルミホイルや、パラフィン紙などが適任です。

13.シリンダーのポジションを設定します
詳細は6に同じです。
原点、安全点。ホームポジションを設定します。

14.出力のプロセスをプランします
Fabrication→Plan Processから行います。
出力のプロセスをシミュレートできます。

15.素材がシリンダーから出る速さを調整します
シリンダーをセーフポジションまで移動させます。
Jog Toolを使用して、素材が少しずつシリンダーから出るように調整します。
調整が出来たら、今度はちょうど出てこなくなるぐらいまで調整します。
最後に、シリンダーの先を拭き取ります

16.プリントをします
Fabrication→Start Printingで、プリントを開始します
シリンダーを交換するなど、中断したいときは、Fabrication→Pause Printingで、
シリンダーが安全点に戻ります。
再開には、Fabrication→Resume Printingです。

17.電源を切ります
シリンダーをホームポジションに移して、電源を切ります。
電源を切るときは、コンセントからプラグを抜けばオッケーです。




実際にこの手順で行ってみました。
結果としては、Fabberは動きましたが、出力されたのは図面とほど遠い姿…。
一部の層が、あさっての方向に出力されてしまいました。
これについては、原因究明中です。

また、VMWare Fusionに搭載したWindows XPで動かそうとして失敗しました。
これについても、ちゃんと動くのかどうか、再検証が必要です。

次回は、マニュアルと異なる部分について、どうすればよいか、
もう少し詳しく説明していこうと思います。

それでは。