早いもので2015年のF1シーズンも残り2戦となりました、第18戦はブラジルGP、
舞台はインテルラゴス、ホセ・カルロス・パーチェ・サーキットです。
すでにドライバーズ、コンストラクターズ、両タイトルは決まって消化試合に入っています。
前戦のメキシコGPも消化試合だったわけですが、勝ったロズベルグは大喜びのご様子・・・
もちろんレースに勝つことも目的なわけですが、最終的には年間王者を目指すわけで、
特に圧倒的な戦力をもつメルセデスチームの場合、そちらのほうがメインになるはず。
すでに両タイトルが決まって消化試合に入れば、ハミルトンの本気度も違ってくると思いますし、
チームもドライバー間の軋轢を避けるため、ロズベルグにも少し良い思いをさせてやろうと、
チームの戦略として、あまりハミルトンにはロズベルグを攻めないように仕向けます。
やはり、タイトルが決まる前と決まった後では、その重みが違ってくるでしょう。
今勝てるのなら、なんでタイトルが決まる前には勝てなかったのか???
そこのところが、チャンピオンになれるかなれないかの分かれ目になるのでしょう。
そんな中、予選ではロズベルグが5戦連続となるポール・ポジションを獲得。
決勝でも5連勝してくれたら面白かったのですが・・・ハミルトンが2番手。
以下、ベッテル、ボッタス、ライコネン、ヒュルケンベルグ・・・と続きます。
マクラーレン・ホンダは今回のサーキットもマシンとの相性が悪いようで、
最初から期待はしていませんでしたが、アロンソはトラブルで走れずQ1敗退。
バトンもマノーの2台よりは前の17番手で、同じくQ1敗退となっています。
アロンソはPUの交換で25グリット降格、リカルドもPUの交換で10グリット降格、
その他にも、ボッタスとナッセがペナルティーのため3グリットの降格となっています。
サインツJrは決勝直前にコースに出ようとしたところエンジンストップ、ピットスタートになっています。
決勝では、ロズベルグがスタート直後の1コーナーでハミルトンを牽制しトップを死守、
ハミルトンもロズベルグを追い掛けますが、タイヤに苦しみペースを上げられません。
さらに、焦ったのかタイヤをロックさせてフラットスポットを作ってしまう状況。
ハミルトンはロズベルグを逆転すべく、ロズベルグと戦略を変えたいとチームに訴えますが、
チームはロズベルグと同じ戦略を採ることを半ば強制し、両ドライバーが戦うこともなく、
そのままロズベルグがポール・トゥ・ウィンで2連勝となりました。
トップチェッカーを受けたロズベルグは今シーズン5勝目、通算で13勝目となり、
ドライバーズランキングではベッテルを抑えて2位を確定させています。
ハミルトンが2位に入ってメルセデスチームが1-2フィニッシュです。
3位にはベッテルが入って表彰台を獲得しましたが、ランキング3位も確定しています。
以下、ライコネン、ボッタス、ヒュルケンベルグ、クビアト、マッサ、グロージャン、
フェルスタッペンまでが入賞で、マルドナードは11位でフィニッシュしています。
が、ウィリアムズのフェリペ・マッサは決勝後、
タイヤの内圧が規定より下回っていた事が発覚して失格処分となり、決勝結果から除外、
8位以下が繰り上がり、マルドナードも10位入賞で1ポイント獲得しています。
第18戦を終えた段階でのドライバーズランキングは・・・ ↓
ルイス・ハミルトン 363pt
ニコ・ロズベルグ 297pt
セバスチャン・ベッテル 266pt
バルテッリ・ボッタス 136pt
キミ・ライコネン 135pt
フェリペ・マッサ 117pt
ダニール・クビアト 94pt
ダニエル・リカルド 84pt
セルジオ・ペレス 68pt
ニコ・ヒュルケンベルグ 52pt
ロマン・グロージャン 49pt
マックス・フェルスタッペン 49pt ・・・
次戦は今シーズンの最終戦となるアブダビGP、舞台はヤス・マリーナ・サーキットです。
太陽が沈む前にスタートし、レース中に日没を迎え、ナイトレースに移行するトワイライトレース。
シーズン最終戦に相応しいシチュエーションなのでは・・・11月29日決勝、お楽しみに。
2015年ブラジルGP〓fab44〓WINNER:ニコ・ロズベルグ