店頭の展示車、走行0キロ、1年落ちの真っ黒なGL1500・ゴールドウィング
大きくて重くて取り回しは最悪
しかしバックギア、ラジカセ、クルーズコントロール、エアーコンプレッサー等々の充実装備
このバイクで色々な場所へツーリングに行ったのだが渋滞に巻き込まれると大変である
低速でヨタヨタしながらの走行は非常に辛い
クラッチを握ったり放したり、左足を地面に着いたり上げたり・・・
それに輪を掛け、同行のバイク仲間は「先に行ってるね~」と言い残し車と車の間をすり抜けながらスイスイと・・・
そんな時に雑誌で見つけたのがトライクと言う乗り物
二輪車の後輪を外して車のタイヤを二つ付けて三輪車にした乗り物
早速、東京多摩のバイク屋に試乗に行った
そして即決
後日、東京多摩から我が家までバイクを引き取りに来てから待つこと1ヶ月半
納車日、バイクを取りに多摩まで出向いた
通常のバイクならヘルメット持参で行かなければならないがトライクはヘルメット不要
手ぶらで電車に乗り多摩へ
最初に乗った感想は、恐い・・・
バイクと違ってコーナーでバンクしない為コーナリング中は外側へ倒れてしまう様な感覚になる
97‘の5月に初めて鈴鹿でのゴールドウィング・ミーティングに参加した
別冊モーターサイクリスト7月号に鈴鹿での記事が載り見出しの写真は私のトライクがバッチリ
数ヶ月後、深夜番組のトゥナイト2にも出演しレポーターの小久保とものしんを後ろに乗せ、我がトライクは全国放映された

ツーリング時の渋滞では足を着く必要は無くなったが相変わらず渋滞には巻き込まれ仲間からは置いてきぼり
高速のサービスエリアで休憩をしていれば観光バスから降りてくる三十年前は若かったでしょ的なご婦人方に「ハーレーはかっこういいね~、乗せてもらいたいわ!」と、よく言われた
嫌味ではないのだろうけど「ホンダって書いてあるよ、ホンダもハーレーを作ってるんだね~」と・・・
説明をする気力が無くなるくらい呆気にとられた
飲み屋では、キャバ嬢と話していると話題がバイクになりゴールドウィングの話になるのだが・・・
嬢:「バイク何乗ってるの?」
私:「ゴールドウィング」
嬢:「大きいの?」
私:「1500cc」
嬢:「じゃあ~、ハーレー?」
私:「ハーレーじゃなくてホンダが作ってる大きなバイク」
嬢:「な~んだ、ハーレーじゃないんだ・・・」
飲み屋でバイクの話をしなくなったのはこの頃からだと思う・・・・・
自宅付近をトライクで走行中パトカーに赤色灯を回され停車をスピーカー越しに言われた
しかも行きつけのタバコ屋の前で・・・
言われたとおりトライクを左に寄せ停車したらパトカーから若い警察官が降り、すっ飛んで私に近づいてきて、いきなり「ヘルメット!」と大声をあげた
「今日は雨が降ってないからヘルメットは被りません」と冷静な私
「車検証!」と、若い警察官
この若い警察官、会話に主語があるのだが動詞がない
かなり上から目線なのだ
車検証を速やかに提示するとジ~っと車検証を見つめる若い警察官
勿論、車検証には二輪ではなく幌型三輪と記載されている
そんなやりとりをしていると上司らしき年配の警察官が近づいてきて若い警察官に「お~、これはヘルメットいらね~んだよ」と小声で囁いた
「もう行ってもいいか?」と立場逆転の私
「こう言う乗り物もあるんだから、しっかり勉強しろよ!」
「納税者から言わせてもらうが、罪もない善良な市民を赤色灯を回して停車させるなんて良くないね~、君は!」
車検証を見てから一言も喋らなくなった若い警察官が私の目の前に居た・・・・・
薬師丸ひろ子風に言えば「か・い・か・ん」!
味を占めた私は、後ろにバイク仲間を乗せビデオカメラを持たせ夜な夜な検問をやってそうな場所へトライクを走らせた
赤い棒を振られ停車させられた
「飲酒の検問です、息を掛けて下さい」・・・「はい、ご苦労様でした」と交通機動隊の警察官
さすが交機、トライクを知っていたので何事も起こらなかった
こんな生活をしていると、ライダーとしては三輪ではなく二輪でスイスイと走りたいと言う気持ちになってくる