吐く息が、白く染まる。
空を見上げると、今日は新月のようで暗く、星がいつもより多く輝いていた。


アーケードから脇道に入ってから立ち並ぶ銀杏の木。その通りを、三咲はただ無情に歩いている。

空に星があるのだと、改めて気付いた。
綺麗なものなのに、そうだと感じる心がない。


「私は、何がしたいんだろう」


ボソリと呟いた言葉は、冷たくふぶく風の中に消えていった。