先日、GPS絵画に触れたので、よりアート寄りの紹介をしたいと思います。

旅に出る前にしか、こういうことは紹介できないと思うので。


現代アートの歴史を振り返ると、1960年代のアメリカで『アースワーク(Earth Work)』というジャンルが確立しました。

当時のアーティスト達は、広大な土地に、巨大な作品群を作りました。

当時の時代背景には『共産国家との冷戦・核実験』 『美術館内に作品を展示することへのアンチテーゼ』

という動きがあったためアースワークが発達したといわれますが…

まあ、難しい話は抜きにして、いくつか紹介に入ります。


■ロバート・スミッソン

このジャンルで必ず取り上げられるのが、ロバート・スミッソンの『Spiral Jetty』。

塩湖に、らせん状の堤防を築くという作品です。

実際にグーグルアースでも確認することができます。
【参考】Spiral jetty 公式サイト(英文)

http://www.spiraljetty.org/

【参考】GoogleEarth

http://bbs.keyhole.com/ubb/download.php?Number=104195


■リチャード・ロング

「歩くこと」を「彫刻」と捉えている、イギリス出身の作家。

広大な平原に、徒歩で巨大な直線を描いています。

当時はGPSなどありませんでしたが、考え方は、GPS絵画のさきがけのような作家です。

【参考】作品画像(公式HP)

http://www.richardlong.org/sculptures/sculptures.html


■ジェームス・タレル

自然の光を媒体にした、聴覚や視覚に訴える作品を作るアメリカ出身の巨匠。

「ローデン・クレーター・プロジェクト」という途方もないプロジェクトを30年前から進行しています。

【参考】wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%83%AB


このジャンルの作品は、

『自然の素材(石や木など)でできている』 『持ち運べない』 『異様にでかい』

が特徴です。

最近ロハスが一般化してきているので、このテの作品が再注目されるのでは、

と思っていますので個人的にはイチオシです。


調べてみると色々と面白い作品が出てくるので、

いわゆる『画廊や美術館に展示されるアート』に飽きた方にお勧めのジャンルでもあります。

実際に見に行くのは大変ですが(;^_^A