カテーテルを入れた手首の血管は、さほど内出血せずに済んだ
ようだった。
しかし血管痛があり、頭痛とともに悩まされた。
血液をサラサラにする薬・血管を広げる薬・心臓の拍動を抑え
る薬などなどのお陰か、血圧が上100を切る程に下がり身体が
だるくて眠い。
そんな中、また検査が追加された。
心筋シンチグラフィ検査
放射性物質(!)を静注し、心臓の様子をカメラで確認するら
しい。
全く気が進まなかったが、拒否する理由もない。
肌寒い地下の検査室でしばらく待たされていると、担当の看護
師さんが小走りでやってきた。
あらかじめスタンバイしてあった注射器に放射性物質(金属製
のケースに入っている)をセット、静脈に注入する。
その瞬間、鼻の奥になんとも嫌な匂いが広がった。
体温が少し下がったような気がした。
その後、細いベッドに寝かされドームの中に入り、息を吸った
り止めたりしながらの検査。
全く動けないせいか長時間に感じられ、腰が痛くなってしまっ
た。
実際は全部で30分くらいだったかと思う。
結果は心筋の一部がダメージを受けていたのがわかったという
事であったが、これは必要な検査だったのかなと思った。
水をたくさん飲む。
早く放射性物質を体の外に出したかった。
夕食後、いつもの誰もいない休憩所で狭心症の症例や治療法、
体験談を漁っては窓の外の夜景を眺めていた。
どうするのか決断しなければならなかった。
つづく
