一通りの検査を終え、まもなく診察室へ呼ばれた。
とても優しそうな医師でホッとするも、残念ですが・・と言っ
たニュアンスの早口の説明を聞いているうちに、これは大変な
ことになっているらしい、という事がわかってきた。
これまで呑気に構えていたのが、次第に背筋がザワザワしてく
る。
病名は「不安定狭心症」。
冠動脈のどこかが狭くなっているらしく、明日カテーテル検査
をするとのこと。
これから入院になりますと言われ、慌てて
「一旦帰って準備して来ていいですか?」
「いえ、帰れません。また発作が起きて心筋梗塞になる恐れが
あります。すぐ点滴を始めますので。」
ああーーダメだこりゃ〜〜
狭心症って、そんな重大なやつなんだ〜
ショックでぼうっとした頭の中に、これからキャンセルしなき
ゃいけない予定や連絡しなきゃいけないところ、旦那に頼んで
持って来てもらわなきゃならない物などが次々と浮かんでき
た。
あ、まずは旦那に入院の件メッセージしなくては。
スマホに文字を打ち込んでいる間もなく、看護師さんから入院
の手続きやらの説明が始まった。
気ばかり焦って頭は働かないという、軽いパニック状態にある
自分をやや遠くから感じていた。
つづく
