もう千秋楽?ですね。

遅くなりましたが月組公演『Eternal Voice 消え残る想い』『Grande TAKARAZUKA 110!』の感想です。



月城かなと、海乃美月様トップコンビの退団作品。

『Eternal Voice 消え残る想い』は正塚先生作・演出。ストーリー等は省略しますがまさにザ・正塚作品といった感じでした。暗めの舞台と美術の色味、舞台上の人の少なさ、恋愛要素ほぼなし、自然な台詞、説明なし…誰にでも分かりやすいストーリーや真ん中が格好良く目立つ、といったような作品ではないので演じる側としては難しい先生。今回はその中でも歴史的背景も加わり少し分かりにくいものでした。が、やはりそこは月組。芝居力で見れる作品に仕上げてきたと思いました。

月城かなと様はその役の喜び悲しみ苦しみや怒りまでもがリアルに客席に届く、さすがの演技力でした。また低音までしっかり響く歌唱力も良かったです。一際目を引く美しいイギリス人考古学者でしたがしっかり偏屈者感も伝わってきました。役の背景や人物像までをもしっかり表現できるトップスター、やっぱり上手いなと感じました。

海乃美月様は特殊な能力に悩みながら生きている女性のお役、若かったり、可愛げあるお役は合わないと思うので今回くらいが丁度よかったです。さすがのアテガキ。

ほかは…彩みちる様の演技力の加減が素晴らしかったです。悪役で汚い言葉も使っているのに品や面白さはどこかに保っていて振り切った芝居の塩梅がうまかったです。弟マクシマス役の彩海せら様も対照的なお役で…楽しかったです。

今回は特徴あるお役ではなく、いつもより目立たなかったのですけど風間柚乃様も安定でした。

芝居巧者が多い中、礼華はる様は少し浮いた存在でしたね。番手が上がる時期に来ていますから頑張って欲しいところです。

役付きは大人っぽい娘役が多い月組、花妃舞音様にはほっとさせられました。

端役まで工夫が見られ個々がアピールしがちだった月組ですが、ここ数年で一体感が生まれたことを感じました。

次はショーの感想です。


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