星組東京公演『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』を観劇しました。






大劇場でも観ていたのですけど久々の観劇、やはりムラより全体アップしているのを感じました。

2022年に全世界で公開された大ヒット映画「RRR」が原作の今公演。今年1番の話題作です。

ありきたりな原作物ではないところが110周年記念作品かつお正月公演演目ですね。さすがトップオブトップがいる星組、毎回作品運が素晴らしい。

本と演出は谷貴矢先生。

トンチキイメージが強い方ですが原作ありだと天才的。3時間の映画を半分にまとめるも流れが自然でわかりやすい、配役はメインメンバー以外も適材適所。

また美的センスにも優れてらっしゃるのでオープニングの映像や音からその世界に連れて行ってくれました。布や映像美もお手のもの。

衣装は加藤真美先生、インド風なお衣装も素敵でした。ビームとラーマの友情を中心にジェニーへの淡い恋、人間性への憧れなど…いろんなことが無理なく詰め込まれていました。

総合的にも良作だなと思いました。




『VIOLETOPIA』は指田珠子先生、初ショー。

こちらは芝居とは正反対な抽象的すぎる、指田先生独特の世界観のものでした。

所々『冬霞の巴里』を感じました。ショーといえば揃いのまとまりある色味の衣装での隊列を思い浮かべますが、今回の作品は衣装も独特で各々バラバラなものが沢山の場面で使われていました。美術も芝居で使われるようなセットや道具も使用されショーにしては舞台上物が多かったのが特徴でしょうね。

だからか舞台上もスターさん達もごちゃごちゃしていてなんだか埋もれているような感じがしました。

宝塚はスター制ですから目立たせるものは目立つような振付や衣装が必要だったかなと思います。

全体通しては宝塚的なものは全て盛り込まれていましたが好き嫌いがすごく分かれると思います。

良く考えられている作品だとは分かりますが、個人的には好みではなかったです。ショーで眠ってしまったのは久々でした。


大御所先生方が作るショーはテーマも分かりやすくスターも目に入りやすく配置されていますがマンネリ感がありますし、若い先生方は斬新的すぎますから難しいですね。

これからの作品も期待しています。


次はスター別感想です。