永久輝せあ様、東上初主演作品『冬霞の巴里』を観劇しました。

今回は指田珠子先生による「オレステイア」をモチーフにした復讐劇。指田先生は前作「龍の宮物語」もモチーフありき作品でした、今後もそういう路線で進められるのでしょうか…。オレステイアのストーリーは知ってはいたものの結構アレンジされていたように思います。サラッと感想を。








永久輝せあ様で復讐劇、しかもパリエポック。絵面的には間違いないですよね。舞台美術やお衣装もヅカファンが好きな雰囲気…ひとこちゃんは陰がある美形スターなのでテーマのチョイスが良かったと思います。

最初はおどろおどろしい方々が出てきてビックリしましたが、ストーリーのあちこちでも成仏していないオーギュストやイネスなどが良いアクセントになっていました。お衣装やメイクも宝塚らしからぬ演出も新鮮でした。

永久輝せあ様演じるオクターヴと星空美咲様のアンブル、父親殺害に加担したオーギュスト、クロエ、ブノアに復讐するために巴里に戻ります。ブノアを殺し次はオーギュスト、クロエへと復讐の思いが高鳴る中、何も知らないピュアなエルミーヌ、ミシェルに触れ本当にこれで良いのか?と思うようになります。

父を殺されたことへの復讐劇にも関わらず、その父が善人でなかったことが何とも言えないストーリーではありましたが、義両親を殺そうとしたヴァランタンを殺しそれを防ぎ、思い留まったのは納得できる展開。

オクターブに私も同罪というアンブル。

オクターブ的にはアンブルとは血が繋がっていないのが分かり恋心みたいなのはあったのかな…

姉としていつまでも隣にいると言い、冬霞の巴里に消えていきました…


永久輝せあ様の安定感、星空美咲様の進歩を感じました。娘役も歌がお上手な方が多かったですし、飛龍つかさ様、峰果とわ様も存在感がありお上手でした。愛蘭みこ様は愛らしく、希波らいと様とピュアな人物を演じていました。舞台美術はボロボロの下宿先や暗い裏通り変化に富んでいましたが全体的にくすみカラーで美しかったです。楽曲は覚えにくかったかな…耳残りはしなかったです。


キャスト別感想は次回に…。