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                        <オルゴール/小田和正集>




         世の中には予期せぬ幸運を嬉しい誤算とか、棚ボタとか、とか瓢箪から駒などと言いますが、
         今回はまさにその全てを手にしたような幸運に恵まれました(^^♪。
         天気予報で『明朝は冷え込み所によっては霧が発生するでしょう』と伝えていました。
         早起きはいつものことなので全然問題ありませんが、霧が確実に出るかどうかです。

         もし、出るようだったら何処がいいか思案した結果
         霧が出やすい水辺、紅葉もキレイ、我が家からそう遠くない場所ってことで
         文化の日に出かけたばかりで紅葉が素晴らしかった滑川砂防ダムに決定。
         早朝5時半、我が家の周囲はわずかに霧が出始めていましたが大したことはありません。
         でも霧は太陽が昇ってきて気温が上がるときが一番濃くなるので
         滑川砂防ダムが霧に包まれるだろう(願望)6時半頃に狙いを定め我が家を出発。
         さて、願いは叶うのか・・・・



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            ☆福島県須賀川市(旧・岩瀬村) 滑川砂防ダム ルートマップ

            ※地理院地図に加筆
            http://maps.gsi.go.jp/?z=16#12/37.252467/140.216789


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   ↑早朝5:30頃、我が家を出発し、5:50頃に旧・岩瀬村(現須賀川市)の滝原集落辺りを通りかかったとき、
    田園の向こうの阿武隈の山並みや取り入れの終わった田んぼが霧に包まれ朝焼けに染まってきました。

    田んぼのすぐ向こうの低い山並みは旧岩瀬村や旧長沼町の里山で山名は不明(^_^);。
    一番向こう右手の山は宇津峰山(676m)です。


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   ↑この滝原集落は滑川砂防ダムの最寄の集落で、すぐ近くの大滝川渓流にも度々訪れていましたが、
    こんな早朝に訪れたのは初めてです。
    どの山も標高が1000mも無い低山ですが、山々が折り重なり昼間とは違った幽玄の趣です。

    滝原集落の田園地帯の朝霧もとても美しいかったのですが、
    集落より山側に盆地を見渡せるビューポイントがあることをふと思い出し、そこなら雲海が見られるかもと
    急いで車を走らせました。



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   ↑5:55、ビューポント到着。
    その想像が大当たり、郡山~須賀川にいたる阿武隈川流域の盆地一面が雲海に包まれていました。
    当日夜のニュースを見たら、この日の朝は郡山~須賀川どころか
    白河~福島市周辺の阿武隈川流域(中通り)はほぼ霧に包まれたようです。


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        湧き立つ雲海が刻々と姿を変え日の出が近づくとともに空色も変わってきます。
        朝焼けの雲海などにはめったに巡り合えないので
        ビューポイントを右から左、左から右へと何度も行ったり来たり(^^ゞ。
        同じような写真が続きますが、ご容赦下さい。


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       ↑雲海のほぼ中央で山頂が見えている山は宇津峰山(うつみねさん)
        標高は676mと、高い山ではありませんが地元ではどかからも見えるふる里の山です。

        私が通った学校の校歌では

        小学校
        ♪はえる宇津峰 那須の山
         流れたゆまぬ 釈迦堂も・・・

        中学校
        ♪光差しそう 宇津峰は
         清く優しく われを呼ぶ
         緑の山河 なつかしき ・・・

        高校でも

        ♪翠も深き宇津峰・・・

        と、歌われ登場します。
        (歌詞をすっかり忘れたのでNetで調べ直しました。便利な時代ですね)


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           ↑雲海の向こう、中央のお椀を伏せたような山はたぶん一盃山(856m)で
            その右手の山はたぶん日影山(876m)だと思うのですが
            これらの山は我が家からは宇津峰山の陰になって見えないので
            確信が持てません。
            ご存知の方がいればご教示いただけると嬉しいです。

            阿武隈山地は標高500m~1000m弱の低山が連なり
            似たような山容が多く、角度によって見え方も違うので
            見極めが難しいです。  言い訳・・・・・(^^);。


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           ↑一番右手の宇津峰山は低山ながら単独峰で、14世紀の南北朝時代の城跡があり、
            「宇津峰」として国の史跡に指定されています。
            東北地方における南朝側の拠点だったそうで、山頂には土塁が残っています

  
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                 ↑6:10頃太陽が少し顔をのぞかせ始めました。

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           ↑朝日が昇ってきた辺りの手前には福島空港があり
            朝日の右手、ほんの少しの出っ張りが玉川村の蝦夷嶽(えずがたけ・671m)
            なだらかに見える稜線の一番左のピークが宇津峰山(677m)
            その右手のピークが東山(779m)や羽山(690m)です。