3日間続いた熱は、最高で39.3℃まであがりました。


子供ならいざ知らず、大人の高熱は本当に体力気力全てを奪っていくんですね。

自分の熱さに頭にきては「いかんいかん、上がっちゃうじゃないか!」と自分をなだめるという時間が、3日間は長いよねーーーーーー!!


でも、毎回熱を出して寝込んだときに思い出す風景が一つあります。

まだ中学生だったかな、高校生だったかな。

やっぱり高い熱を出して布団で凹みまくっていたある日曜日の昼間。

お父ちゃんが台所からいそいそと小さなまな板と果物ナイフを持って、リンゴと共に部屋へやってきました。

「風邪にはこれなんだよなー」

とか言いながら、私よりはるかに上手にリンゴをむいて切ってくれたんです。

うちのお母ちゃんは割りとクールな人で、風邪のときにそんな事をしてくれたことがなかったので、なんだかちょっぴり感動してしまったんです。

で、そんなお父ちゃんのむいてくれるリンゴ・・・・・すごく美味しかったんですが、私の口に入れてくれるのと同時に、その倍くらいの大きさのリンゴを自分の口に入れていくもんだから、リンゴはあっという間に終了。。。

「えーーーーー!終わりーーーー??」

「何だよ、風邪で寝てんだから沢山食ったら太っちゃうじゃないか!」

という1コマでありました(笑)


さて。


「肺炎」と診断された頃には微熱にまで下がり、家でじっとしていられないので劇場へ向かいました。当然他の歌い手の皆さんの中に混ざれるはずもなく、客席で稽古を見学することこれまた3日間!!稽古の合間にあるコンサートには降板せざるを得なく、気持ち的にも最悪になってしまいました。。。。

そのコンサートのこれまた3日間!は、家で実に腑抜けていました。。。


そしてドキドキの再検査の日。

再びレントゲンを取って、消化器内科のドクターの診察室へ・・・・・


「これが前回のレントゲンで、こっちが今回です。」

正直言って「ココの影が~」と言われてフィルムを見せられてもわけがわからなかった前回。

「ほら、ここが違うでしょ。」


「・・・・・・・・!」

「本当だーーー!」


「影」と表現されていた部分は少し白っぽく写っている部分でしたが、シロウト目には何が何だか。。。


ともかく、ようやくマスク解禁!ドクターストップ解除!!となったのでした。


あまりの嬉しさに、していたマスクを勢いよくゴミ箱へ投げ捨てたのでした~~。



それにしても、今年は割りとダウンの仕方が嫌な感じで、思わず楽屋で「私って今年大殺界かな~」とつぶやいたら、あっちの方から「今年の大殺界は土星人でーーーす」と答えが返ってきました。


じゃあ違うな。私は金星人だし~。