こんにちは。
植毛とSMPの専門医イ・サンジュンです。
SMPは副作用や合併症が特に無く麻酔も必要ありませんので
簡単ながらも危険性の無い良い施術です。
ですが、施術の際の間違った方法や未熟な技術により、
副作用が生じることもあります。
その中の一つは、色が滲むことです。
写真の患者様は他院で本施術の前にテストとして
頭皮の一部にSMPを受けられたのですが、
色が酷く滲んでしまって来院された方です。
微細な色素を沈着させるSMPは、ニードルが
十分入らないと表皮の角質層が脱落するのと
ともに、色素もまた落ちて見えなくなります。
逆にニードルが深く入り過ぎると、真皮層の下部に
色素が広がって青色や緑色に見えるようになります。
まだ施術の経験が浅い方が色をしっかり沈着させようとして、
後者のような副作用が発生することも多々あります。
また、人によって頭皮の特性と太さなどが違い
同じ人でも部位ごとに頭皮の太さは違うので
常に注意深く、緊張しながら施術をする必要があります。
髪が長い方の場合、少しミスをしても
目立たないですが、写真のように
バズカットの方は滲んだところが
よく見えるのでさらに注意が必要です。
施術の後、ひどく滲んでしまった場合も
何回かレーザー施術を受けられると
綺麗に無くなるので大丈夫ですが、
何回も来院する必要があり、レーザーの痛みもあるので
施術を受けられる際に慎重になる必要があります。