福岡と飯塚の間にある八木山峠

昔はこんな未舗装の道をボンネットバスが、エッチラオッチラ登って飯塚と福岡の間を往復していた。

今は、このつづら折りの峠道を行き交う人もなく、春の桜の季節に見物客がやってくるのみ。


国道201号線が通り、八木山バイバイもできて難所というほどでもなくなった。
しかし昔は越すに越されぬ峠だったそうで

筑豊炭鉱が盛んだった頃、炭鉱で働いていた若い男女が恋に落ち、親の許しが得られないので二人して、この八木山峠を歩いて越え博多の町に駆け落ちしたという話が多かったそうだ。
だから「八木山越え」というのは「駆け落ち」の代名詞にもなっていたらしい。


のちには駆け落ちの連絡を受けた身内の者が峠の麓の篠栗の町で待ち構えていて、二人を捕まえ親のところに連れていって

「八木山ば越えたちゃき、許しちゃらんね」

と交渉して、結婚を認めさせたとか。






そんなロマンを知ってか知らずか、今は展望台には、こんな鐘が








現在の上皇陛下が皇太子だった時に手植えされた木も健在。


昔は洒落たレストランだったけど、今は外観も落ちぶれて(?)、営業中なのかさえわからない。


飯塚の今の名所といえば、朝の連続ドラマで有名になった伊藤伝右衛門の旧宅が全国区?




ともあれ駐車場のトイレが使用不能なので、尿意をもよおし速攻で退散することに