こんにちは。






5月10日からアメリカ遠征へ行ってまして、13日に帰国しました。



昨年の12月からお世話になっているMLWという団体。



12月から回を重ねる事、今回で6回目。ほぼ月一で呼んでもらっている計算になる。



2月にチャンピオンになれたのもあるけど、こうして定期的に呼んでもらえるのは、本当にありがたい事だと思う。



今回は羽田空港からシカゴ空港までの移動。しかし、空港に到着して、いざホテルへ向かおうとした時に事件?が起こる。



いつも空港に着くと、海外在住の新日本プロレスの女性社員の方に連絡を取るんだけど、今回は上手く事が進まず、ホテルが定期運行しているバスを見つける事ができなかった。



結果的に約一時間半ほど空港から出られず、最終的に、用意して頂いたUberタクシーに乗りホテルへ。


そして、この事を何気なく私がツイート(ポスト)したら、事件?が起こってしまった。



ツイートの内容としては、「空港からホテルへ行くまで相当の時間がかかってしまった。日本のプロレス団体は移動に恵まれている」といった感じ。


しかし、この私のツイートを英語に翻訳したMLWの関係者がいたらしく、この事をMLWの社長コート・バウアー氏に伝えたらしいのだ。


そして、到着した日の深夜に、コート社長から私へLINEが届く。内容は「小島選手に迷惑をかけてすまなかった。何か問題があったら、すぐ私に言って下さい。でも、小島選手の呟きを見て悲しかった」といった文章だった。


私は、MLWに苦情を言いたかった訳でも、批判したかった訳でもなくて、海外のプロレス団体事情は、だいたいこんな感じだよね的な事を言いたかっただけだった。



実際、海外で最も大きな団体WWEも、移動は自らで行うと聞いた事がある。世界という広い舞台で、自分で飛行機やレンタカーなどを手配し、自力で会場まで行くみたいだし、それが当たり前の文化らしい。そういう意味で、日本の団体は、いつも会社のバスで会場やホテルまで行ってくれるから恵まれてるねと言ってしまったのだった。



でも何気なく呟いたツイートで、結果的にMLWの社長達を悲しませたとしたら、それは私の本意ではない。



必死に英語で文章を作成して、コート社長に謝罪した。彼は全く怒ってなかったが、悲しい思いをさせてしまったのは事実なので、凄く反省した。



こんな経緯があって、試合前まで、私も落ち込んでしまっていた。



改めて、人に言葉で何かを伝えるって難しい事なんだなと思い知らされた。



プロレスラーは、人様に見て頂いて勇気や元気を与えなければいけない仕事だと思っているので、自分の発言には気をつけなければと感じた次第です。



話を戻して、試合の方は、、、なんと、タッグ王者になれました。


パートナーは、OKUMURA選手。


私の全日本プロレス在籍時代に、約二年ほど一緒に過ごした間柄。



OKUMURA選手は全日本からメキシコの団体CMLLに移籍し、20年間ずっと頑張っている選手。


彼が全日本を退団してからは、しばらく疎遠になったんだけど、私が新日本プロレスに再び上がる(2010年)ようになり、当時のOKUMURA選手と新日本の繋がりから、私とも再び縁が繋がった形になりました。


2017年の秋に、OKUMURA選手の計らいで、私の約一ヶ月のメキシコ遠征が実現。


その時が初めてのメキシコでしたが、私にとって凄く貴重な体験となったのでした。



そんなOKUMURA選手と組んだタッグ選手権試合。OKUMURA選手と組むのは初めてではなかったけど、タイトルマッチは初めてかな。



そして、結果的にタイトルを奪取する事に成功したのでした。



なんか、この年齢とこのキャリアにして、シングルとタッグの二冠王者になれるなんて、自分でも信じられません。



団体の規模とか、歴史とか、様々な部分はあるかもしれないけど、実際に手元にある二本のチャンピオンベルトを目にし、感慨深い気持ちになったのは確かでした。



年齢の事はなるべく言いたくないし、言っても仕方がないし、言わないようにはしてるんだけど、やはりこの年齢で獲れたのは嬉しいです。



少なくなったチャンスの中で、そのチャンスをモノに出来る可能性は更に低いから、余計に嬉しいのかもしれません。



この先の防衛ロードとかも、まだ全然具体的に考えられないけど、これからも気を引き締めて頑張っていければと思います。


帰りのスーツケースが、2本のベルトによりだいぶ重くなったけど、それは喜びの重量。



いろんな事に感謝しています。




持ち帰ったMLWのチャンピオンベルト。

左がシングルのベルトで右がタッグのベルトです。



タッグチャンピオンになった直後の二人。

パートナーのOKUMURA選手と。

もう20年以上の付き合いです。



帰国した空港内で食べたカレーそばセット。

カレーそばは、一時期メールアドレスに入れるくらい好きでした(笑)。