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Serendipity.blog (English & Japanese Poems, Typography)

英語と日本語の詩 and 図形詩を書いています。
視覚的・音的に言葉の面白さを伝えたいと思っています。φ(..)

"Yes, I printed."
Instagram & twitter:poem_f3hito

きっと、また英語が好きになる。
Regain your curiosity about English.

最近書いた詩とともに、ここ数ヶ月にあったことを振り返ろうと思います。

 

「桜のcircular」

3月末に念願の京都に引越しました!

しかし京都で仕事を見つけるも、コロナの影響で思った以上にシフトが入らず、住み続けられる保証のないまま勢いで引越をしてしまった感じです。。(思い立った時に行動しないと、人生変わらないよね~とか言ってみる。生意気スミマセン)

本当に昨日、もう一つの仕事の採用が決まって、何とか暮らしていけそうにはなりましたが、正直に言うとまだ地元(奈良)と行ったり来たりの日々が続いております。。

 

新しい仕事が始まって、来月ぐらいからは京都に居続けられるかな?

英語・京都・子ども、と3つ。忙しいけれど、それぞれ好きな事に関われる仕事を掛け持ちしながら詩を書く…。

4足のわらじで頑張っていこうと思います~。(あまり無理をしないように気をつけて…。)

 

詩のタイトル、日本語の「桜」と音が似ている単語を探して「circular」と一緒に付けたけど、大学時代に一人暮らししていた京都に“帰ってきた”というのが“循環”という意味とリンクしている気がして、何となく気に入っています。毎年誰かには春がやって来る、みたいな。

 

 

「overflowed flower」

ここ数ヶ月であったことと言えば、大好きな「D・N・ANGEL」がもう終わってしまう!!

今月末に出る完全版9・10巻で、あぁ…(泣)

横浜の展示会、関西でもやってくれないかなー?むっちゃ見に行きたい。今年はDNにむっちゃお金使っちゃってます…。

 

てことで、この詩はDNの中でも特に好きな、時の秒針の話をイメージしながら書きました。

美術品にも心があれば…?もし生きていたら…?みたいなことを想いながら。

 

overflowed flower。タイトルからも花びらが溢れている感を出そうと思い、、なのでここは過去分詞形じゃないといけないのです!

なるべくスペルを被せたかったの…。

 

 

「アシッドレイン」

4月には梶浦さんのファンクラブイベントもありました。

時期的に引越祝いみたいなライブになったと勝手に思っているのですが、なんと席が人生初の最前列!

ファンクラブ会員限定で、コロナで、地方(大阪)だから人はそれほど多くないけれど、でもこんなに近くに憧れの人を見れたのはとっても幸せでした。(だってレコ大とアカデミー賞を取った人だよ!?す、す、凄すぎるんだから…!)

 

やっぱりKalafinaが聞けたのは感慨深かったです。。しかも初めて行ったライブの1曲目「Eden」が聞けたので、本当に自分の青春はKalafinaだったんだな~としみじみ思いました。

ラストの「アレルヤ」は、京都に住み続ける保証がない自分にとても勇気を与えてくれました。

 

“未来は君に優しいだろうか 緑の雨が君を濡らすまで

 まっすぐに まっすぐに 行けるだろうか 泣けるだろうか

 全てが静かに燃える日まで”

偶然にも当日は雨が降っていて、緑の雨だ…と思って帰り道を歩きました。

写真はその時のもの。詩の内容は暗~いけれど(笑)。

梶浦さんの話にはいつも影響を受けていて、今回の「ラララ」もトークに出た話です。

 

ラララって造語みたいに、明るく爽やかと単純に思うことも出来れば、辛いけれどキラキラしているみたいな入り混じった感情を想像することも出来る。。とちらっと思ったり。

 

 

 

そんな3~5月でした。忙しくなってあまり詩も書けずになっていますが、新しい環境、新しい人たちと出会い、自分自身は充実した楽しい日々を送れています。お金の心配はずっと続いておりますが…!!

また色々ストックして、詩に活かしていければと思います。

 

また最近では長崎のウニとスカッシュさん、そして佐賀のおひるね諸島さんにも委託販売をして頂くことになりました。

おひるね諸島さんでは『Serendipity』と『He+N+Ne+P+Te』の2作品を取り扱って頂いております。

今年はなかなかイベントに参加できず、直接販売することが出来ない状況が続いておりますが、少しずつ作品を見て頂ける機会を増やしていければなと思っております。

少し先ですが、9月の文フリ大阪は参加予定です!

 

そんな感じで、以上、近況報告でした~。

 

 

 

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英語の図形詩集『Serendipity』 Now On Sale →https://www.amazon.co.jp/dp/490957025X/

↓委託販売させて頂いております↓

大阪・犬と街灯   香川・BOOK MARÜTE

広島・りんご堂   長崎・本屋ウニとスカッシュ

佐賀・おひるね諸島

 

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昨晩、寝る前にKalafinaを聴いてて lapis という曲が流れてきました。

 

“いつもの夜になれば いつものドアを閉じて いつもと違う何か 探しに行く”

 

「いつも」という言葉が最初に3回繰り返され、ふっと以前に書いた自分の詩を思い出しました。

 

それだけの今日のブログ。

 

 

 

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新潟・今時書店 (2021年3月中旬まで)

 

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先週の金曜日は朝から新しい仕事の説明会的なのがあり、その後は新しい住まいの物件探しをし、いつもの仕事に行きと、一日中外に出ておりブログが書けませんでした!あ~あ、穴が開いちゃったなー。

 

で!もう京都に引っ越すことに決めました。でも住み続ける為に、あともう1つ仕事を探さねば…!

ということで週末はドタバタしてたのですが、物事を決断、そして再び一人暮らしをするということで

  ワーズワース・決意と独立

という大学の時ゼミで読んだ詩が脳裏によぎりました。ここで超久々に英詩紹介コーナーをしようと思います(簡単に)。

※以下、個人の見解です。

 

 

VII

By our own spirits are we deified:

We Poets in our youth begin in gladness;

But thereof come in the end despondency and madness.

 

詩人の若い青春時代は喜びに満ち、そこから(詩人としての人生が)スタートするが、

それは同時に落胆と狂気への終わりへと向かうこととなる。

 

詩人としての生活は、昔も今も“不安定”です。他に別の仕事をしてないととても食っていけません。

歳を取るほどその“不安”は自分を責めるものになったりします。

詩人はろくに働かず、金を稼がず、ずっと養ってもらっている身であると、精神的に追い詰められてしまいます。

なのでワーズワースは明るい自然を見ても、ウサギが楽しそうに走り回っている姿を見ても、「こんな日とは違う一日が来るかもしれない」と超ネガティブに恐怖に怯え、純粋に喜べない様子がここまで描かれています。

優れた詩は若い時にしか書けない。大人になるほど(自他ともに)色んな部分が見えてきて、現実、責任というのに直面し、夢を諦めないといけないかもしれない。良い夢を見ても、絶望と狂気が襲い来るのが運命だ…。(と多分作者は思っています。)

 

 

XV

Employment hazardous and wearisome!

And he had many hardships to endure:

 

危険で疲れる仕事でも、彼はたくさんの困難に耐え乗り越えてきた。

 

蛭(ひる)取り老人というのが詩の途中に出てくるのですが、彼=老人のことです。

ここで詩人は人の人生というものを知った・学んだ気がします。辛いことで悩んでいるのは私だけではない、とも思ったかもしれません。

 

Housing, with God's good help, by choice or chance;

And in this way he gained an honest maintenance.

 

家計は神の良きお助けにより、正直一筋な生活が維持できた。

 

どんなに辛い仕事でも何か自分の為になる。自分の選択は間違っていない。

ここのheも老人のことですが、長く生きてきて「すべては繋がっている」ようなことを詩人は書いているように思います。

 

XVIII

"Once I could meet with them on every side;

But they have dwindled long by slow decay;

Yet still I persevere, and find them where I may."

 

かつてはどこにでもいた蛭も、今はほとんど絶滅してしまった。

しかし私はまだ諦めずに(行く所々で)彼らを探すのです。

 

これは老人の言葉です。諦めない心、貫く心というのが強く伝わってきます。

ワースワースはこんな年老いた老人でも生き生きとした強い心を持っているのを目の当たりにして、「良い詩を書けるのは子供の時だけでない。これからもずっと書けるはず」と思いに至ったと考えられます。

 

少し戻りますが、老人は詩人を見て、過去の自分を見ているように思ったかと、私は思います。

「仕事は何ですか?」と聞いた詩人の声に、

XIII

Ere he replied, a flash of mild surprise

Broke from the sable orbs of his yet-vivid eyes.

返答する前に、彼の目の黒い眼球は生き生きと、少しの驚きとともに輝き出した。

 

思い悩む過去のような自分に手を差し伸べたいと思った老人の言葉は、弱い身体とは別にしっかりとしていた。

(実際には喋ってませんが←直接話法ではない。川の流れる音のように、愛する自然の声を聞いたかのように)

XIV

His words came feebly, from a feeble chest,

But each in solemn order followed each,

With something of a lofty utterance drest---

Choice word and measured phrase, above the reach

Of ordinary men; a stately speech;

Such as grave Livers do in Scotland use,

Religious men, who give to God and man their dues.

弱々しい胸から出る言葉は、どこか気高く荘重で

ありきたりとは違う、まとまった単語・フレーズが並んだ堂々としたもので

神と人に語りかける信仰なスコットランド人が使う言葉のよう

 

老人が実際に喋った言葉は第18連目の「それでも私は蛭を探す」のところしかなく、他は全て“ ”マークのない間接話法になっています。

そのことから詩人はどこか、老人と喋りながら自然と話しているようで、そしてそれは自分の詩文になっている

老人=自然=詩

という構図が、私には感じられます。詩=自分の言葉ということから、老人=自分と繋がり、老人の存在は詩人から見れば「未来の自分」だったのかもしれません。

 

 

XX

"God," said I, "be my help and stay secure;

I'll think of the Leech-gatherer on the lonely moor!"

神よ、我が助けとなり、我が身の安全を守り給え

また深淵の沼に迷ったら、私はあの蛭取り老人を思い出すでしょう。

 

詩人は第15連目の老人のように、神の助けを賜り、真っ直ぐと自分の道を歩いていくでしょう…。

 

 

そんな感じで、確実な収入もないまま京都で一人暮らしを始めようとする自分の状況に非常にピッタリな詩でした。

詩を書く者同士ということもあり、ということで。。

スタートは困難への始まり、苦しい状況でも耐える、選んだ道は間違っちゃいない…などのことは、今のコロナ禍の中、同じことを思っている気持ちの人は多いのではないかと思います。

 

おそらく昔の先人たちも、幾多の問題や苦難に立ち向かいながら、あらゆる場面を乗り越えてきて、今の私たち・世界があるのでしょう。

1807年に書かれた詩ですが、昔も今も同じように人間は思い悩んでいるんですね。。

from generation to generation

次は“あなたの番です”…なんて言って(笑)

 

 

 

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