Serendipity.blog (English & Japanese Poems, Typography)

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英語と日本語の詩 and 図形詩を書いています。
視覚的・音的に言葉の面白さを伝えたいと思っています。φ(..)

"Yes, I printed."
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きっと、また英語が好きになる。
Regain your curiosity about English.

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≪参加予定≫

2022/1/16 第六回文学フリマ京都

    みやこめっせ 1F 第二展示場BCD面 11~16時

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前のブログの言い忘れというか、今回の詩がどう誕生したかという発想のところを書き残しておこうと思います。

 

 

【形式のこと】

まず図形詩ですが、正直『Serendipity』を出版して以降、図形詩を書くつもりはもうありませんでした。

『Serendipity』で出し切った感がありましたし、個人的に“人気が出たから第二弾を出す”というよくある流れがイヤで、それなら始めから全力出して欲しいとしょっちゅう思うんです。

 

なので新たに図形詩を書く、ということはしてこなかったのですが、今回は“アンソロジー”という自分だけじゃない・複数人が1冊の本を作るという企画で、その中で自分らしさを一番出せる方法は?と考えた時に“図形詩しかない”と思って決めた感じです。

 

 

【モチーフのこと】

図形詩で書く、と決めて、次にどのシルエットにするか?と考えます。

「島」アンソロジーなので、「島」…。

「島」だと色んな形があるし、逆に四国とか日本列島とか特定しても面白くないし、何より「島」って形作るのが難しすぎる!と思って「島」は諦めました。。

 

そんな中、以前 Under a lighthouse という詩を書いた時に“beacon”という単語があったのを思い出しました。

スペルから食べ物のベーコン?と思ったら「灯台」という意味だった~(ベーコンはbacon)というのが、どこか印象的に残っていた単語でありました。

そこから「灯台」なら、文章を並べた時に間が空く形でもないし、読者が読みやすい形かもしれないと思い、「灯台」に決めました。

 

 

【文章のこと】

出だしをどうするか…?と考えていた時、「島」というキーワードから島→航海、voyagers→地図と連想をしました。

島アンソロジー/貝楼諸島というのは真っ白な地図(何も無い広い海)に島が点々と存在するイメージが最初に浮かび、その一つ一つの島は文字から出来ている、文字が埋まっているなぁ~と直感で思いました。

 

この「白い地図に文字から出来た島がある」という想像の絵は、図形詩を書いてきたからこそ思い浮かんだことかもしれない…と何となく思っています。

そのまま最初の一文にしましたが、まさに“新たな島を生んで、新たな地図を作っていく”ことが、今回の島アンソロジー企画の醍醐味だと思います。

 

そしてそれぞれの島に光が当たるように、archipelagoは図形詩として灯台になり、文字を照らす。

 

 

文字を照らすのは、文中の花火もそうですが、、

最後の「石ころが宝石に変わる」というのは、詩や小説は読者に読んでもらえて初めて人の心に生き始める、ということです。

花火は作者と読者・作品と作品を繋ぐイメージ、また(作品が読者に届いた)祝福のイメージです。

 

また最後、私="I"を主語にしたのは、島の話だけどあくまで語っているのは灯台であることを再確認して欲しかったから。

それとともに灯台の、ずっと同じ場所に立ちながら変わる景色を黙って見守る存在感・佇まいを伝えたかったからです。

 

まぁ最初の文が I から始まり、最後の文も I から始めたらキレイじゃないですか。。

 

 

という感じで書きました。

以上、発想から作り出しについての追加でした。

 

 

 

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≪参加予定≫ (2022) 1/16 第六回文学フリマ京都

 

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犬と街灯「島アンソロジー」参加作品、archipelago が一般公開されました。

今回はその制作中のいろいろをまとめようと思います。

※自由に読んでもらって正解なので、差し支えがなければお読みください。

 

まずはすでにツイッターでツイートしたものから↓

archipelagoは観光英語検定で知った単語でした。peninsulaもです。

 

Aのパワーはやっぱり凄いですね。灯台モチーフだったので少しずれたタイトルかな?とも思いましたが、“島”アンソロというのがやはり一番でしたので、一つ一つの島に光が当たるというイメージを込めて今回のタイトルにしました。

 

犬と街灯さん、いつもお世話になっています!「灯台 シルエット」で検索して色々見たのですが、ここに灯台があるではないか!ということで迷わずにモデルにさせて頂きました。お店に行かれた際には是非ご覧ください♪

 

図形詩というのはただ単に文章をモノの影に並べるだけではなくて、その形を活かすような文章を書くというのも重要です。(非常に難しいんですが…!文字数とかあるし!)

今回は窓から覗くという感じで、seeとかshowと視覚的な単語を近くに置きました。

ABCは本当に偶然で、次の文章がDからになってればABCDEまでいけたな~とも思ってます(笑) ←詳しくは本文をご覧ください~

 

fireworks。好きな f から始まる単語です。

作品が誕生した喜びに、また生んだ労力に「お疲れ様」と言うような祝福の花火。

想いを繋ぐ・届ける、、燃える光の筋がイメージにありました。

 

それでsuspender of carpenterというのを書いたのですが、CarpenterSuspenderという誰かと共同して作品を作った時に使おうと思っていた、名前だけ存在していたものを、今回“アンソロジー”という複数人が一つの題材で作品を作る企画で、思い切ってひそませてみました。

 

 

あとは大学時代、英詩を読むゼミで特に印象に残っているのがシェイクスピアの「ソネット18」と、ワーズワースの「虹」なのですが、その要素を最後の部分に入れてます。

 

ソネット18は“詩の中に作者は生き続ける”みたいな内容で、作中には“eternal lines”という言葉が出てきます。そこからLinesという単語を使ったり、その後にLights, liveとLの響きが繋がるように並べています。

 

ワーズワースの虹からは、ここだけの話natural pietyをそのまま使っています。気付いた人がいるかな?と思ったりしつつ…。

今回は文字が石に喩えられて、それが雨風に打たれ、削られ、積み重ねられて一つの島を作る宝石になるというストーリーだったので、少し自然の話に触れている部分もあり、この印象的な言葉を使いました。

余談的な話をすると、natureには「本質、当然」という意味もあります。どこか詩や小説を読んで心の中で思ったことが真実みたいな、そんな意味もあるかもしれないな…と感じたりします。

 

なので最後の一文は、完全にこの2つの詩から出てきた一文です。

 

 

以上がarchipelago制作の裏話、まとめでした。

まだこれからも島アンソロジー企画 #貝楼諸島より は続きますし、来春予定の書籍化も楽しみです!

島の名前も一つ一つがユニークで個性があって面白いです。どんな島が現れて来るのか、未知なる旅にワクワクしています。

 

 

 

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誰もいない川沿いを

只々ひたすらに歩く

 

明かりもなく

真っ暗な

街の夢路

 

気持ちの良い夜風に当たって

人目を気にせず両手を広げる

生き物である喜びを存分に実感する

 

とっくに正午が過ぎた頃

ベンチに座ってひと休み

待っていた睡魔とともに

水音だけを聞く

七月の星を時折見上げながら

 

大きな自然に導かれ

一人飛び石の真ん中に立ってみる

冷たく手を濡らして

目の前にいた亀と話す

 

遊んでいる内に澄んだ波と空

朝は青いんだと初めて気付く

 

佇む岸辺に

まだ眠る川床の寝息

暁が優しく迎える

明るい日

 

 

 

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≪参加予定≫ 9/26 第九回文学フリマ大阪

 

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