今回は気功の話をする。

 

気功はスピリチュアルの関連分野、周辺分野の1つと言っても良い。だから読者の皆さんの中でも気功を習っている方は多いのかもしれない。

 

一方で、スピリチュアルに興味があっても縁がない人も多いと思われるのが気功である。

 

皆さんは「気功」という言葉から何を思い浮かべるだろうか。

 

気功のことをほとんど知らない人の場合、健康のための体操のようなものを思い浮かべるかもしれない。それが間違っているわけでもないのだが、それが全てではないことは確かである。もっともっと有用であり、利用範囲が広いものである。

 

健康体操的なものは気功のことを知らない一般の人から見ても「そこまでは怪しくない気功」と思われるが、そのほかに一般の人から見ると「怪しすぎる気功」というものもあるのである。

 

私はレイキ(霊気)については習ったこともないし、よくわからないのだが、後者の方の気功をレイキと呼ぶのかと想像していたら、単純にそういうものでもないようである。

 

私は以前に特殊な気功を習っていたことがあり、これは前者も後者も両方を含むものであった。これが一般的な気功の定義と合致しているのかは知らないが、私にとっての気功は当然に両方を含むものである。

 

この時の気功の先生は、おそらく一度もレイキという言葉を使ったことがなかった。怪しい部分を含めて気功であるというのが当然の見解だからである。

 

なぜかと言えば、「気」というのは「プラーナ」とか「見えない宇宙エネルギー」のことだからである。この見えない宇宙エネルギーを利用する技術が気功である。

 

その一番ベーシックな使い方が、自分の肉体を元気にする、健康を保つということなだけであって、その見えない宇宙エネルギーはほかのことにも使えるということなのである。

 

なお、この記事を書くに際して、世の中的な気功とレイキの違いを調べたところ、「気功は自分のエネルギーを使うのに対してレイキは自然のエネルギーを使う」といった説明が多く見られたのだが、私が習った気功では自分のエネルギーなど使わない。宇宙、自然のエネルギーを集めてきて、それを使うという点でレイキと同じである。

 

まあ、いつも言っているように、何をもって「気功」と言うのか、何をもって「レイキ」と言うのかは言葉の定義の問題であって、本質的なものではない。しかし、レイキを習っている、教えている人の中にはこのような理屈によって気功を一段下に見ている人も多いようなのだが、気功の「気」は「プラーナ」であり「宇宙エネルギー」であるので、間違えないようにしていただきたい。

 

確かに、気功治療師の中には自分のエネルギーを患者に分け与える代わりに、自分がエネルギー的に消耗してしまい、自分の健康を損ねたり早死にしたりといった人も多かったようであるが、基本的に宇宙・自然からたくさんの「気」を集めてきたりしなければ他人の治療などできるものではない。

 

そして、7つの主要なチャクラという気の出入り口が知られているように、「気」は体内を出入りするものである。つまり、「気」は体内に入ってくるのだから、宇宙・自然に存在しているエネルギーを利用しているに決まっている。

 

だから、本当は「自分のエネルギー」という概念がおかしいと思う。本来は「自分の体内に取り込まれた宇宙エネルギー、自分が集めてきた宇宙エネルギー」であろう。何か種類が異なるエネルギーがあるわけではなく、「プラーナ」は一種類である。

 

ちなみに、気功の「功」は何なのかというと、私が教わったところでは「薄紙を積み重ねる」といった意味らしい。「薄紙を積み重ねる」ように日々の努力を続けていくと、やがて巨大なエネルギーを使えるようになるという感じだと思う。

 

さらにちなみに、この気功の先生は生粋の地球人であるが、京都の某有名神社に御祭神として祀られている。昔、ある神様が地上に降臨した時に、その神様の地上での父親であった人である。

 

もしかしたら、私も過去生でこの気功の先生と何かのご縁があったのかもしれないが、具体的な事は詳しく調査していない。ただ、うちの女神様たちがこの先生のところに気功を習いに行かせたのだろうなとは想像がつく。過去生からのご縁によって、この転生で再会したという人生の一コマである。

 

もう10年近く前の話なので、当時は私の方はそういったことは露知らなかった。ただ、先生の方は私のことを誰だかわかっていたように思われる。なぜかというと、そういったリーディングも気功の術の1つだからである。

 

さて、気功を始めた初心者の段階では、まずは気を発生させることと、その気を感じることを学ぶ。この段階では応用編の「怪しすぎる気功」はできないから、通常は「そこまでは怪しくない気功」から入る(ただし、私の先生は最初から怪しい気功も教えていた)。これが健康体操的なものである。

 

例えば、足を肩幅に広げて立ち、両腕をひたすら前後に振るスワイショウというものがある。気功の動作のうち、最も基本的なものの1つである。やりたい人はネットで検索してやってみていただきたい。

 

この動作によって気が発生するわけである。世の中的な表現では「気が発生する」とも言うと思うのだが、無から有が生じるわけではないので、より正確な言葉で言えば「宇宙エネルギーを集めてくる」という感じである。

 

集めてきた宇宙エネルギーの一部は体内に取り込まれる。まあ、1回5分程度やってみたところで感じられる変化はないかもしれないが、そこはさきほどの気功の「功」の話を思い出していただきたい。これを毎日ずっと続けていけば、どんどん体内に取り込まれる宇宙エネルギーの量が大きくなっていくのである。

 

そして、元気になる。元気という言葉には「気」の文字が使われていることにも注目である。

 

集めてきた宇宙エネルギーの一部は体内に取り込まれるが、取り込まれない部分もある。しかし、宇宙エネルギーが集まっているので、スワイショウの場合で言うと、手や腕の周りにまとわりついてくる感じがするのである。少し暖かく、モワモワした感覚。

 

これが「気」を感じているという状態である。

 

簡単な気功の動作の例としてスワイショウを挙げたが、こういった動作には数え切れないほどの種類がある。その中から気に入ったものを継続して実践すればよい。

 

もっと動作のゆっくりしたもの、動作の少ないもの、ほとんど動かないもの、瞑想的なものなど色々な種類のものがある。

 

気功の学習の段階が進んでくると、今度は体内に「気」を循環させるということをやる。代表例が小周天(しょうしゅうてん)である。

 

過去記事「12のチャクラと光の柱」に小周天の話が出てくるので、興味があればお読みいただきたい。ただし、それも小周天の詳細な解説を目的としていないので、実際にやりたい場合にはネットで検索していただきたい。

 

もちろん、本格的にやりたくなったら、習いに行ったほうがよいのは言うまでもない。

 

小周天は気を体内に循環させるのだが、これも毎日ずっと続けていけば、どんどん気の通り道が広がっていき、やがては大量のエネルギーを循環させられるようになるのである。

 

さらに気功の学習の段階が進んでくると、今度は宇宙・大自然と自分との間で「気」を循環させる。これが大周天(だいしゅうてん)である。これも過去記事「12のチャクラと光の柱」にあるので、興味があれば参照していただきたい。

 

ここまで来れば、やっていることからして宇宙エネルギーを自分に取り入れていることは明らかである。だから、最初の話に戻ると、「気功は自分のエネルギーを使い、レイキは自然のエネルギーを使う」は間違いである。

 

そして、大周天まで気功の学習が進めば、それに伴って大きなエネルギーを使えるようになっているということになる。

 

では、自分の健康以外にこのエネルギーを何に使えるのだろうか。

 

まず最初に、「気」は他人の健康のために使うことができる。ヒーリングや治療に使えるのである。ただし、やっていることは治療であっても、日本国内で治療という名目でこれをやると医師法違反だか何だかになるという話なので、注意していただきたい。そういう意味では「ヒーリング」という言葉が便利であろうか。

 

実際にどのようにするのかと言えば、自分の体内に大量の気を取り込んだ状態で、手から気を放出する。具体的には患者の患部に手を当てる。これが治療の意味での「手当て」の語源である。

 

この「手かざし」とも呼ばれるヒーリング・治療方法は、一般の人から見れば怪しいものと見られがちであるが、きちんとした方法で行えば効果はあるし、副作用もない。

 

ここまでの話も充分に怪しいが、気功によるヒーリング・治療の真骨頂はここからである。なんと、患者が目の前にいる必要がないのである。遠隔でヒーリング・治療ができるのである。

 

なぜか。

 

この遠隔ヒーリング・治療の理屈は次回の記事で書く予定である。だから、ここでは、とりあえずそんなものだと思っていただきたい。理屈はともかく、「気」は「空間」を超える。

 

前述の気功の先生も言っていたことだが、気功というのは理屈が全て解明されているということではないのである。理屈は解明されていなくても、利用できるものは利用するだけである。

 

気と同じように見えないエネルギーに電気や磁気などがあるが、これらだって全てが解明されているわけでもないのである。人間にわかっていることなど、ほんの一部分である。でも、便利に利用できるのだから利用する。そういうものである。

 

長くなったので、次回に続く。

 

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