今回の神社巡り記事では、群馬県にある上野国一宮の一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)と比較的近くにある山岳系神社の妙義神社(みょうぎじんじゃ)を紹介したい。

 

まずは一之宮貫前神社。私の自宅からは近場の旅行という感じで比較的行きやすい一宮のうちに入る。今回が5回目の参拝。

 

最寄駅は上信電鉄の上州一ノ宮駅。そこから徒歩8分ほどで社号標に到着する。

 

 

 

社号標と参道。天気も良く、参道を見た瞬間に清浄で力強い気が伝わってくる。今回はなかなか良さそうな気がする。

 

 

 

大鳥居と、大鳥居から振り返ってみた風景。この場所は眺望もなかなかである。

 

 

神門。ここから中に入ると、あの有名なものを目にすることができる。

 

 

 

石段を下りて社殿に向かうという「下り宮」である。当社は一宮であるので元々有名ではあるが、下り宮としても有名なのである。

 

日本三大下り宮というのがあるという。当社以外の二社は、宮崎県の鵜戸神宮(うどじんぐう)、熊本県の草部吉見神社(くさかべよしみじんじゃ)である。

 

鵜戸神宮は参拝経験があるし、当然下り宮であることは知っていた。しかし、草部吉見神社は日本三大下り宮ということで今回調べて初めて知った存在である。

 

日本三大下り宮とは言うけれども、そもそも日本に3社しか下り宮がないのではないかと言われているくらい、下り宮は珍しいものである。ただ、たぶん、ほかにも下り宮はあったと思う。

 

 

楼門と左手に手水舎。

 

楼門の手前に賽銭箱があり、通常はここで参拝する。

 

私も初回参拝時にここで参拝して、これ以上中には入れないと思って引き返してしまった。多くの人が同様の行動をしていると思う。

 

しかし、両脇に通路があるので、入って良いはずである。入ってはいけないとしたら、入れないようにしておく。それが神社の不文律。だから、次回以降は中に入るようにしたし、みなさんにも是非中に入って社殿を見ていただきたい。

 

 

 

拝殿・本殿。美しい社殿である。

 

当社の御祭神は経津主命(フツヌシ)と姫大神となっている。

 

しかし、元々は女神様メインの神社だと思う。神話か何かで貫前神社の御祭神は女神と聞いたことがあったし、当社の場のエネルギーは女性的に感じられる。

 

ただ、経緯はともかくとして、神様というのは祀られれば御祭神を引き受けるものなので、もちろん現在では経津主命も御祭神であることは間違いない。

 

御祭神が固有名詞ではなく単に姫大神とか姫神のようになっている場合、本人が出しゃばりではなく、あまり知られたくないという気持ちがあり、別の男性神の御祭神の妻である場合が多いのだが、この場合には経津主命の妻ではないそうである。経津主命が後から祀られたと推測できるのだから。この場合には名前を伏せる必要があったためということである。

 

 

境内風景。

 

当社にも境内社はもちろんあるが、省略させていただく。当社は一宮としては境内規模は小さく、20~30分くらいで一通りの参拝が可能である。

 

当社参拝後は、境内裏手にある「神社裏」というバス停から富岡市乗合タクシー(ワゴンバス)菅原線に乗り、妙義神社へ。所用時間は神社裏バス停からだと18分。上州富岡駅からだと40分である。

 

妙義神社は妙義山(みょうぎさん)の神社。妙義山は上毛三山(じょうもうさんざん)の1つ。ほかの2つである榛名山、赤城山にも榛名神社、赤城神社というのがあり、それぞれ素晴らしい名社である。

 

 

 

大鳥居と参道。正面に見えるのは妙義山の中でも白雲山と呼ばれる山。

 

 

社号標。

 

 

 

当社では総門と呼ばれている随神門。神仏習合を感じさせる雰囲気。

 

 

 

当社の境内雰囲気はかなり独特である。なんというか、とても雄大でスケールの大きさを感じさせる風景である。

 

そして、下から参道を見上げた時に感じる少し厳しい感じの気が好きである。

 

鳥居には「白雲山」の文字。

 

 

参道右手に境内社である波己曾社。旧本社とのことである。

 

 

その隣の厳島神社。例によって、小さいながらも神池があり、橋があり、島があり、境内社としてはそれなりに立派な社殿である。どこにでもいるうちの宗像三女神。

 

 

参道に戻り、石段を見上げる。上るのは大変であるが、とにかく壮大である。

 

 

 

参道石段と途中で振り返ってみた風景。

 

 

 

石段の最後にもう一度随神門。

 

 

石段を上りきったところで再度振り返る。

 

 

社殿を取り囲む瑞垣と門。

 

 

 

拝殿。きらびやかな装飾が目につく。

 

 

 

 

拝殿の壁から向拝の柱に絡みつく龍がものすごい。そのほか、到る所にあるレリーフ。気の遠くなるような手間ひまが掛かるものばかり。

 

一体、どのようにしたら創ることができるのだろう、といつも思う。神社の社殿の彫刻を担当した職人(芸術家?)は、それはもう、自分の持っている全て以上のものを出し切って作品を創り上げるのだろう。

 

 

本殿。

 

拝殿とともに入母屋造であり国指定の重要文化財である。

 

 

瑞垣内風景。この瑞垣内にベンチがあり、社殿と青空を見ながらぼーっとしていると、あっという間に時間が経つ。

 

帰りは社殿に向かって右手から脇参道があり、そちらを通って帰る。

 

 

凄い木と青空。壮大すぎる。小さなことがどうでもよくなる気がする。

 

 

水神社。御祭神は知らないが、たぶん、うちのミズハノメか高龗神のどちらかだろう(面倒なので未確認)。

 

 

脇参道はちょっとした散策路風の雰囲気。

 

 

脇参道から社殿を望む。

 

当社は境内も広く、一通りの参拝でちょうど1時間程度だった。

 

妙義神社は2回目の参拝で、久しぶりに来てみたが、改めて素晴らしい神社だと感じた。皆さんにもお奨めできるので、是非参拝に来てみていただきたい。

 

一之宮貫前神社・妙義神社の基本情報は以下を参照していただきたい。

 

現代神名帳 一之宮貫前神社

現代神名帳 妙義神社

 

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