(前回の続き)

前回の巨大壁画の喩えよりも、もう少し具体的なイメージを持てる時空間モデルの話。

宇宙の創造主は幻の時空間をどのように創造したのか。

実は、宇宙の創造主は、宙域内の全ての個人意識が時間軸の全ての範囲、つまり約1兆2000億年の間に体験する全ての瞬間の静止画を最初に用意した。

もちろん、膨大な数の静止画である。

仮に、ある瞬間における宙域内の個人意識の平均総数を800億とする。これは今、上の存在(女神様、アシュタール、守護天使レカベル)から聞いた概数である。

また、仮に、1秒間に存在する「瞬間」の数を10の10乗としよう。ここはたいした根拠はないが、まあ仮定の話である。

※ 次元によって最小時間単位が異なる。上の次元にいくほど、最小時間単位が小さくなる。つまり、1秒あたりの「瞬間」の数が多くなる。

そうすると、12の宇宙の全サイクルが1兆2000億年だから、この時間軸全体における「瞬間」の数は以下のようになる。

1.2 × 10の12乗(年) × 365(日) × 86400(秒) × 10の10乗(瞬間)

これに宙域内の平均個人意識数である800億を掛け算すると、全静止画の数がわかる。800億というのは8×10の10乗。

1.2 × 10の12乗 × 365 × 86400 × 10の10乗 × 8 × 10の10乗
= 302,745,600 × 10の30乗
≒ 3 × 10の38乗

まあ、アバウトに言えば、3 × 10の38乗(枚)の静止画を宇宙の創造主は用意したわけである。

ここまでの話を図にしてみよう。

 

ここで、「静止画」とは表現したが、宇宙の創造主が用意したものだから、ただの静止画ではない。実は、超リアルな体験を可能にするために、360度全方位型の静止画であるだけでなく、さまざまなものが付帯している。

・五感を通じて得られる全ての感覚
・思考
・感情
・その瞬間の設定情報
  ・個人の名前などのアイデンティティー(Fさん)
  ・次元(3次元)

  ・波動レベル

  ・波形(性格)
  ・時(西暦2018年6月)
  ・場所(地球、日本、東京)
  ・年齢
  ・家族構成、人間関係、所属グループ等
  ・健康状態、経済状況等あらゆる設定

  ・過去の記憶、未来の想像

  ・その他、知覚できる全ての情報

だから、この静止画というのは単に視覚的に見えているものということではなく、その瞬間の「体験」である。

全体意識がその部分集合に対して聖なる自己催眠をかけてできた見掛け上の個人意識は、それぞれがそれぞれの小宇宙において、この静止画を次々と体験していく。

神様(全体意識)が創った超リアル、超高速パラパラ漫画なのだが、さすがは神様、我々が体験するような人生が見事に出来上がっているのである。

だから、体験の主体としての個は存在しているとも言えるが、やはり究極視点からは自由意志はない。

3 × 10の38乗(枚)の静止画は最初から全て用意されているし、全ての静止画は現在という瞬間に同時に存在している。

しかし、私たちの視点から見れば、1つの瞬間に体験できるのはただ1枚の静止画である。そして、この1枚の静止画を見る瞬間、その瞬間に限り、その静止画だけにリアリティを感じるのである。ほかの静止画は過去の記憶または未来の想像にすぎない。リアリティを感じるのは「いまここ」の静止画だけなのである。

私は「全体意識がその部分集合に対して聖なる自己催眠をかけてできた見掛け上の個人意識」のような表現を使うことが多いのだが、実は、この表現が適切かはわからない。

さきほどの説明のように、自分はFさんだというアイデンティティーも単なる静止画の付帯情報だと考えることも可能であり、その場合には「個人意識が静止画を体験する」ではなくて、「全体意識が静止画を体験する」とも言えるのである。

ほかには、神様(全体意識)がもの凄い短時間、例えば10の20乗分の1秒ごとに意識を切り替えて1人で宙域内の800億人全員の役割をやっているとか、そもそも神様だから意識の切り替えの必要すらなく、全員の役割を同時にこなしているとかの考え方もあり得るわけである。

「個人意識は全体意識の部分集合」という説明モデルが使われることが多いのだけど、実はそれすらも知りようがないことなのである。

 

さまざまな説明モデルが考えられるのだが、これは、究極の視点は誰も持つことができないという面もあるし、同じことを別の角度から説明しているという面もある。だから、どのモデルが正解で、どのモデルが不正解だとかいうことではないので、その点は注意していただきたい。

ただ、アイデンティティーのような付帯情報はある程度の長期間変更されることがないので、見掛け上は個人は存在しているように見えるし、個人としての体験をリアルに感じられるようにできている。

 

なぜなら、それこそが見掛け上の個人意識と幻の時空間を創った目的なのだから。

宇宙は奥深い。そして、宇宙の核心の部分の秘密は誰も知ることができないのである。
 

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