(前回の続き)
運命として決まっている出来事は覆せないのだが、運命として決まっていない出来事に関しても、守護霊が関与することは想像以上に多い。
守護霊チームの中には「疫病神」「貧乏神」「破壊神」などの役割を持って活動している霊がいる。この役割の守護霊またはサブ守護霊は日々の小さくてネガティブな出来事を次から次へと引き起こす。
特にアセンションに向けた浄化プロセスにおいては、日月神示に書かれている通り、例外なく誰に対しても困難な出来事の波状攻撃があるから、これらの役割の霊が大活躍することになる。
私が実際に体験したことを例として挙げよう。
小さな出来事の例としては、ペンデュラムのチェーンで結び目を作るイタズラをされたことが10回くらいある。ペンデュラムを隠されたこともある。その他、ささいなイタズラは数えきれないほど経験している。
もう少し大きなことで言えば、絶対に取れないはずのコートのボタンを引きちぎられたことがある(もちろん、私が見ていない時に)。そのコートをどうすれば良いか訊いたら「捨てなさい」である。まだ充分に着ることができる状態で、実際に使用頻度の高かったコートである。
ほかにも、無意味に洗濯機を故障させて買い替えさせられたり、新規購入のワイシャツ5枚に原因不明の落ちない汚れを付けたりボタンを割られたりで2ヶ月くらいの間に5枚全滅させられたこともある。
また、先日の鷲子山上神社参拝時には、山頂付近で左足に原因不明の激痛が走って歩行困難になり、足を引き摺りながら、なんとかバスの時間に間に合うように下山したという出来事があった。
ここに書けないようなもっと酷い出来事もたくさんある。
これらの出来事は私の中にあるネガティブな観念が生み出したものだろうか。考え方や自分から出す波動を変えれば避けることができた出来事だったのだろうか。
答えは「No」である。
これらの出来事を起こした理由は教えてくれない。私を苛立たせたり怒らせたりして浄化プロセスを進めるためなのか、そういった理不尽な出来事でも受容する練習なのか、人生の流れをある方向に持っていくための伏線の出来事なのか、はたまた単なる嫌がらせなのか。
アセンション完了前の出来事については基本的には浄化が目的であるとも言えるのだが、鷲子山上神社の件はつい先日のことだから、全くもって意味不明である。
私にも知りようがないのだが、波動や観念やカルマの問題ではなく、私は何一つ悪くないということは教えてもらっている。私には理不尽な出来事がただ起きただけに見える。
だから、これらの出来事を引き起こしたのは私ではない。守護霊が創り出した出来事と言ってよいのである。これは私の守護霊様たちも認めている。
守護霊の話がだいぶ長くなったのだが、ここでようやく前回少しだけ触れた、私たち、守護霊、守護天使、創造主の4階層モデルの話になる。
この4階層モデルにおいて守護霊が私の現実を創造している割合は、ズバリ60%程度である。
これは出来事の総数に対する割合ではなく、人生における直接的な影響力の割合のイメージのようなもの。決して厳密に定義できるものではないので、あくまでも「イメージ」であることはご理解いただきたい。
「現実は誰が創造しているのか」という問いに対して、曖昧なイメージでの回答にはなるが、私たち自身が10%、守護霊が60%、守護天使が20%、創造主が10%といった感じの答えになる。
まず、私たち自身が見掛け上の自由意志を行使した場合、それが運命や守護霊の意向に反しなければ、それが容認されて現実を創造したりする。
例えば、自販機で飲み物を買うといった、たわいもないことであれば、守護霊に止められることも基本的にはなく、お金を入れてボタンを押せば飲み物が出てくるという現実が創造される。
ただ、こういったささいなことは人生に対してのインパクトがない。もう少し人生に影響を与えるような出来事の場合、守護霊が関与してくる。
スピリチュアルや悟りに関する書籍を購入するとか、セミナーを受講するなどの選択などは、重要なものであれば守護霊が決定して、私がその通りに行動するように誘導する。ただし、重要度が低いものに関しては私の決定を尊重してくれるといった感じである。
人生における重要な意思決定はほとんど全て守護霊からインスピレーションを送り込まれて誘導されているのである。そうでなければ、守護霊は私たちが生まれる前に同意してきた出来事を引き起こせない。
だから、人生へのインパクトを考慮すれば、私たちの人生の60%くらいは守護霊が創造していると言えるのである。私たち自身はわずか10%。
次に守護天使。守護天使は守護霊に指示を出すのが基本的な役割になるが、時には守護霊の補佐をしたり、直接自分で出来事を引き起こしたりもする。守護霊がよほどのへっぽこでもない限り、通常は守護霊のやっていることを訂正したりはせずに、守護霊が手に負えないような微細な出来事の処理をする。
基本的に守護霊と守護天使はチームであって、それぞれがバラバラに別の方向性の出来事を引き起こしたりはしない。直接的に手を下すのは守護霊であることが圧倒的に多いから、現実を創造する割合は守護霊60%に対して守護天使20%といったイメージである。
最後に宇宙の創造主であるマスタークリエイターであるが、守護天使に指示を出すことと、天使ですら担当しないような微細な出来事や全体的な出来事を引き起こすのが役割である。
しかし、創造主というのはワンネスそのものであって、人間の延長線上にある個別の存在ではないため、創造主については自分の意思を行使して出来事を引き起こすというよりは、全自動の宇宙プログラムが出来事を引き起こしているイメージである。そして、個別の存在には誰一人その宇宙プログラムの全貌を知ることはできない。
創造主が担当している超微細な出来事としては、目に見えない埃の生成や移動、素粒子の動きなどがある。全体的な出来事としては、天体の動きであるとか、天候、自然災害などが挙げられる。また、表面的に働いているように見える波動の法則など。
それから、バシャールがよく言っている地球という場の「共同幻想」のようなものも、誰か1人の存在の意思によるものではないという意味で、4階層モデルにおいては創造主の担当範囲と言える。
当然ながら一番広範な範囲を担当しているのが創造主であるが、ある個人の人生へのインパクトという意味では10%程度である。
ただ、ここで4階層になっていることを思い出そう。
※ 守護天使がつくのは特殊環境である地球のみなので、ほかの星では本人、守護霊、創造主の3階層になる。また、厳密には守護霊の守護霊の守護霊の・・・という連鎖もあるのだが、これは直接の守護霊で代表していると考えていただきたい。
そして、守護霊視点で考えてみる。その場合もその守護霊にとっての現実を守護霊自身が創造している割合はやっぱり10%程度に過ぎないのである。残りの現実はその守護霊から見て「上の存在」が創造しているのである。
守護天使視点でも同じこと。守護天使にとっての現実を本人が創造している割合は10%程度で、残りは「上の存在」である大天使と創造主が創り出している。
3次元視点で考えても、階層構造を上に辿ると結局のところは源泉である創造主がほとんどの現実を創り出しているのである。見掛け上の自由意志を行使して、その人にとっての現実を創り出せる割合は、ほとんど誰にとってみても10%程度。
※ 大天使やアシュタールは30%程度だそうである。大天使よりもさらに上の階級の天使は30%以上のようである。ただ、誰の視点から見ても「上の存在」が現実を創造している割合の方が自分が創造している割合よりも高い。
そして、究極視点で考えれば、個別の存在には現実を創造する能力は全くなく、全ての現実は創造主が創り上げているのである。
最後に「では、波動の法則は存在していないのか。無意味なのか」という問いに答えておこう。波動の法則以外にも、あらゆる種類の願望実現法、占星術、吉方位旅行、自分の中の観念が現実を創り出すなどといったことは、今回の話とどのような関係になるのだろうか。
波動の法則は表面上、存在しているようには見える。しかし、世間一般で考えられているような単純な形で存在しているわけではないのである。
もし仮に、守護霊も、守護天使も、その他一切の中間管理職も存在せずに、私たちと創造主(自動運転の宇宙プログラム)だけだったとしたら、波動の法則はバンバン効きまくるであろう。それが悪い方に出るとネガティブな連鎖が絶対に止まらないような人が続出して大変なことになるだろう。
ただ、宇宙はそう単純には出来ていないのである。波動の法則は守護霊をすっ飛ばして波動が創造主に届き、創造主から直接的に効果が現れるわけではないのである。
つまり、波動の法則が効いているように見えるのは、「出している波動にある程度沿った現実を守護霊が創り出しているから」なのである。
あらゆる種類の願望実現法、占星術、吉方位旅行、自分の中の観念も全て同じこと。これらによって「良い事が起こる」とされている原因を自分が持った時、守護霊の判断によって実際に良い事を起こすか、どの程度の良い事を起こすか、あるいは運命に反する等の理由で無視されるかが決まる。
反対に、否定的な観念を持っている時、凶方位に旅行に行ってしまった時、守護霊の判断によって実際に悪いことを起こすか、どの程度の悪い事を起こすか、あるいは無視するかが決まる。
法則や願望実現法がある程度効いているように見えるのは、それにある程度沿った現実を守護霊が創り出す「傾向がある」からであって、宇宙における絶対の万能法則でもなんでもない。
そして、守護霊が法則や願望実現法に沿った現実を創り出すかどうかを決定する際には、運命やその人のブループリントと呼ばれる人生計画を当然考慮する。
だから・・・。引き寄せの法則が強く働いているように見える人もいれば、引き寄せの法則がほとんど働いていないように見える人もいるのである。
引き寄せの法則で自分が望む人生をどんどん創り出していける恵まれた人は、今回の人生のストーリーがそうなっていたからというのが理由である。だが、そうではない人もいる。これまでの地球では後者の人が圧倒的に多かったのである。
しかし、引き寄せの法則がどの程度自分に効いているかという度合いは、人生の全ての期間において一定なわけではない。人生のある時点から、引き寄せの法則を用いて望む現実をある程度創れるようになる人も多いはずである。
高次元になるほど、波動の法則がそのまま効くようになる。逆に、波動の法則に対してこれほど邪魔が入るのは特殊環境である地球くらいなものとも言えるのであるが、その地球もアセンション時代である。
アセンションのプロセスが進行するにつれ、だんだんと自分が望む現実を創れるようになる人が増加することが予想される。だから引き寄せの法則というのは、これまでの時代よりも、むしろこれからの時代に効果が認められるようになるのではないだろうか。