神社巡り旅行の7日目は以前から行きたかった談山神社、前日に行けなかったため予定変更で行くことにした石上神宮、そして飛鳥坐神社などの飛鳥周辺の神社(省略)などに参拝した。今回の奈良旅行シリーズはこれで終了する。

 

まずは未参拝の談山神社が一番優先度が高いのだが、その前に同じ桜井駅が最寄である等彌神社(とみじんじゃ)に参拝する。

 

桜井といえば大神神社(最寄駅は三輪だが桜井からバスがある)ということで、桜井駅から徒歩15分の場所にある式内・県社の当社ですらあまりスポットがあたることはなく、初の参拝である。

 

 

鳥居前に立ってみると、かなりの好印象。なかなか立派で規模も大きそうな神社。

 

 

 

 

境内はかなり広く、参道は長い。とにかく緑に恵まれている。爽やかな面と、式内の古社・歴史を感じさせる深遠さの面と、両方を併せ持つ。

 

 

とても力強い気を放っている拝殿。境内の一番奥にある拝殿だが、こちらは「上津尾社」の拝殿。実は参道途中の右手に「下津尾社」があった。

 

 

「下津尾社」の拝殿。

 

予想外に境内の広い神社で、紹介できなかったが境内社もあり、参拝時間20分だと不足気味なので30分程度みておいた方がよいだろう。(20分は予備知識がない場合の県社参拝の目安時間。ちなみに、郷社15分、村社10分、一宮40分、大社・神宮1時間。ただし、実際には少し余裕を持たせることが多い)。この日は午後から例祭だったようで、地元の人たちが打ち合わせや清掃を行っており、神職も何人もいた。

 

かなりのお奨め神社。評価4.0-。大神神社、談山神社に参拝の際は、当社にも併せて参拝したい。なお、実は桜井駅から談山神社へのバスは当社前を通る(最寄バス停は神之森町)。知らなかったため、駅まで戻ってしまった。談山神社へのバスはそれなりに乗る人が多いので、帰りに当社に寄るのが良いように思う。

 

次はその談山神社。紅葉の名所として名高いほか、桜の季節も美しいとのこと。 藤原鎌足を祀る別格官幣社であり、大化の改新の談合を当社がある多武峰(とうのみね)で行ったことから、この山を「談い山(かたらいやま)」と呼んだことが由来らしい。

 

 

 

当社シンボルは十三重塔。もちろん、当初のものは焼失していて現在の十三重塔は1532年に再建。 木造の十三重塔としては世界で唯一現存。すごいのは、焼失しているとはいえ、西暦678年の創建時に十三重塔をつくったのが、そもそも当社のはじまりなのだそうである。当時の技術で十三重塔を建てられるのかという驚き。

 

そして、当社は十三重塔に象徴されるように、神仏習合の名残りが色濃く見られる。元々は多武峯妙楽寺(とうのみねみょうらくじ)という寺院で、明治の神仏分離で談山神社となった。境内を歩いた時の感覚はむしろ寺院寄りな感じ。

 

 

 

 

 

 

 

境内はやはり樹々が美しい。紅葉や桜の季節はそれは素晴らしいだろうが、新緑の季節でも充分に満足。

 

吊るし灯篭のある建物が拝殿。とてもとても珍しい、靴を脱いで建物内部に上がる形式。私の経験上では栃木県鹿沼市の古峯神社(ふるみねじんじゃ)に次いで2社目か。ほかにあっただろうか。

 

最後の画像が本殿。

 

 

 

 

境内社群がある一角。ここが一番神社らしい気の場所。画像でも雰囲気は伝わっている気がする。談山(かたらいやま)登山はここから。徒歩約10分との表示。今回は時間の都合で断念。

 

 

 

 

 

 

 

東側の人が少ないエリア。一番遠い三天稲荷神社ともなると、もう誰も来ない。完全に私だけの空間。人が多い中心エリアの爽やかな樹々とは異なる社叢の雰囲気。

 

 

 

紅葉・桜の季節以外は正面入り口は閉鎖しているとの情報だったので西側から入ったのだが、正面も開いていた。

 

大満足の評価4.5+。いずれまた参拝に訪れたい。今度は紅葉の季節にでも。

 

当初の予定ではこの後飛鳥エリアを歩く予定だったのだが、一部の神社を諦める代わりに前日行けなかった石上神宮を間に挟むという荒業。いきなり桜井から天理に移動。

 

 

 

 

 

 

 

5年前の初回参拝時と変わらぬ姿がそこにあった。紀元前創建の古社中の古社であり、その歴史や古さが非常に良く感じられる神社。古くから存在しているどんな神社も当然ながら建て替えられているから、現在の印象として必ずしも歴史を感じさせるような場の雰囲気とは限らないが、変な言い方だが当社は「古い」と感じられるのである。

 

重要文化財の楼門をくぐった瑞垣内の雰囲気が好き。初回参拝時、楼門をくぐった瞬間に空気が一変して驚いたのを記憶している。

 

 

 

 

 

最後から2番目の画像は南方向への「山の辺の道」。この先、永久寺跡を経由して夜都伎神社(やとぎじんじゃ)方面、さらに、ずっと先の大神神社の方まで続いている日本最古の道である。

 

現代神名帳 等彌神社

現代神名帳 談山神社

現代神名帳 石上神宮

 

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