「愛の反対は(憎しみではなく)無関心」という言葉を聞いたことがあると思う。これは日本ではマザー・テレサの言葉として広まってしまっているが、本当はエリ・ヴィーゼルというノーベル平和賞受賞者の作家の言葉らしい。外国ではマザー・テレサの言葉として間違って広まったりしていないのだそうである。

で、スピ・悟り系の世界観で言うと、この言葉は間違いである。愛=ワンネス=全体性=源泉であるから、反対は存在しない。愛が存在するすべてであり、存在するすべてを愛と呼ぶ。

「愛の反対は無関心」などと言われると、「無関心」が何か悪いことのように聞こえるのだが、全くそんなことはないばかりか、「無関心」が非常に重要だという話をしたい。

意識レベルが高くなってくると、基本的には我慢ということをしなくなる。まあ、電車の中の出来事のようなものは1回限りであれば仕方ないものもあるが、長期間の人間関係などは妥協なく我慢しない。嫌なことにはきちんと「No」を言う。だから、覚者や悟りのティーチャーのような人には意外と離婚が多いのだとか。

継続して発生する嫌なこと、嫌な人などに対して採りうる手段を考えたことがあるだろうか。

1)我慢する
2)ある程度我慢するが、一定ラインを超えたら爆発する、キレる
3)戦う、喧嘩する、訴える、デモを行う
4)はっきりNoを言う
5)その事柄・人から逃げる(または無視・無関心)

結論から言うとスピ的には下の2つしかないんだよね。そして、4)でダメなら最終手段は5)しかない。

1)のような自己犠牲の概念は不要である。自分が精神的に参ってしまうだけ。2)のように「キレる」ほうが良いのだけど、そこまで我慢する必要もない。3)が間違いやすいところ。一瞬でケリがつくのなら場合によっては良いのかもしれないが、反○○運動みたいのを長期間やっている人たちは、そのネガティブな概念や感情から離れられなくなっている。自分をそのネガティブな波動に固定してしまっているという意味で火に油である。過去の恨みを数十年持ち続けている人と同じで、ダメージを受けるのは自分である。

まずは4)のように自分の感情を相手に伝える(相手がいる事柄であれば、だが)ことが重要である。これによって相手が対応を変えてくれる場合もある。しかし、変わらないとすれば最終的には5)になる。また、特定の相手がいない事柄に対しては5)しかない。

スピ的に言うと、波動が合わないからどうしようもないのである。合わない波動は分離の方向に行くしかない。従来の3次元的な地球の波動と、アセンション後の5次元的な波動は合わないのであり、今後分離が加速していくという。

つまり、合わない波動に対して「相手の波動を変える」方法もなければ、「相手の波動を受け止める」方法もないのである。逃げることくらいしかできないのである。「逃げるが勝ち」というが、この格言は非常に正しく、逃げる以外は自分がダメージを負ってしまうのである。嫌なことからは、とことん逃げる。逃げられるだけ、逃げる。これが重要である。

そして、相手を変えたり、世の中を変えたりすることもできない。直接的に変えられるのは自分だけ。自分を変えることで自分の小宇宙(自分が存在しているパラレルワールド)を良くしていくしか方法がない。

世界には、戦争、殺人、様々な犯罪、飢餓などの数多くの問題があるとされるのだが、これらの世界中の全ての問題に関心を持つことが必要だろうか。関心を持つことが愛なのだろうか。無関心は愛の反対なのだろうか。

私の小宇宙では、戦争、殺人、様々な犯罪、飢餓などの問題は起きていない。ネットのニュースでたまに目にすることはあるが、目の前で繰り広げられている光景ではない。たぶん、あなたも同じだろうと思う。それらは、あなたの小宇宙では起こっていない出来事なのである。それにもかかわらずに、そういったことに関心を向けていると、そのネガティブなエネルギーにフォーカスすることになる。地球上の全ての問題に首を突っ込む必要はないし、突っ込んだところで世界を直接的に変えることはできない。それよりも、あなたが意識レベルを高めることの方が世界に貢献できる。

もちろん、戦争、殺人、様々な犯罪、飢餓などの問題に直面している人もいるのだろう。しかし、アシュタールが言っていたと思うのだが、それはその人が自分で作り出した世界であり、他人が介入すべきものでもないのだという。個人は自分の小宇宙だけに責任を負っているのである。一見悲惨に見える出来事も、何かの学びの機会として使うために作り出したのかもしれない(生まれてからその環境を作り出したというのではなく、何かの理由によってその環境を選んだということ)。それはわからないが、その環境から抜け出したいと思い、意識レベルを高めることで自分の小宇宙を変えるしかない。それは本人にしかできないことである。

 

宇宙の全ては波動であり、合わない波動は分離の方向にいく。自分と合わない波動、ネガティブな波動にはとにかくフォーカスしない。波動のことを考えれば、無視・無関心・逃げの重要性がわかるのではないだろうか。

 

自分の小宇宙にふさわしくないと思うものは、自分の小宇宙から容赦なく消していく。2chを閲覧するための専用ブラウザには「NGワード」という概念がある。自分が見たくないことがらについてNGワードを登録しておくと、そのNGワードを含む書き込みを見なくても済む。これを自分の生活、人生全般に広げるイメージである。嫌なことにはとにかく関わらないようにし、それが続けば記憶からも遠ざかっていくものである。

 

ちなみに、私は通常のブラウザにも拡張機能を使ってNGワードを設定しており、特定のキーワードを含む不快な話題をできるだけ見なくてすむようにしている。それは、その単語とその概念を私の小宇宙からほとんど消してしまうようなものなのである。

 

※ ゴールデンウィークは神社巡り旅行に出かけるため、次回のブログ更新はゴールデンウィーク明けになります。

 

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