20年くらい前までは、スピリチュアルの書籍と言ってもバシャールやセスしかなかった(知らないだけかもしれないが)。それ以前だと、難しい宗教関連の書籍しかなかった。ところが、今ではいくらでもわかりやすい書籍がある。しかしながら、スピ・悟り系のブログのコメント欄を見ていると、ほとんどの人が(知的にも)理解していないことがわかる。

 

知的に理解することは悟りとは関係ないとは言われるが、知的に理解することすら、一般的にみると稀な現象であるのである。同じようなことが繰り返し書籍なりブログなりで解説されているのであるが、なかなか理解されない。

 

とはいえ、どんな説明が理解につながるのかは人によって異なる。私が色々な本を読むのは、さまざまな説明を読むことによって理解が立体的になるし、どの説明が心に響くのか、突き刺さるのかがわからないから、色々読んでみた方が良いと思うからである。

 

そこで、ここでも従来の書籍やブログで散々言われていることを新たに自分の言葉で説明するという試みをやってみたい。これを読んでいるたった一人でも覚醒に至るうえでの何らかの参考になれば幸いである。

 

格言という言葉が適切なような気はしないのだが、書籍等でよく言われていることがらを、とりあえず格言として紹介し、説明したい。もしかしたら、たまには私が勝手に作った格言を採り上げるかもしれないが。

 

初回は、「地球の裏側は存在しない」。

 

スピに興味がある人にとっては、たまには聞く言葉だと思うのだが、何を言っているかわかるだろうか。これは「いまここしか存在しない」「いまここが存在する全てである」などと表裏一体の言葉であり、同じようなことを言っている。「いまここしか存在しない」の方が若干説明が正確なのだが、漠然とした言葉であり理解しにくい。「地球の裏側は存在しない」は全てを言い表してはいないのだが、理解しやすいのではないだろうか。

 

では説明しよう。あなたが東京都内(どこでもいいけど)の自宅の自分の部屋にいて、椅子に座っているとしよう。その部屋にはあなたしかいない。この時、「いまここしか存在しない」というのはあなたにとって、この瞬間その部屋の中の出来事が宇宙のすべてであるといっているのである。その瞬間、「地球の裏側は存在しない」。その時、あなたの宇宙(個人の所属する宇宙、パラレルワールドを小宇宙と呼ぶことにする)には地球の裏側は存在していない。ブラジルは存在していない。その瞬間、あなたにとってブラジルとは、概念であり、記憶であり、想像であるかもしれないが、リアルには存在していない。物理的に存在していない。あなたの現実はあなたの部屋の中の出来事、経験だけなのである。

 

もうおわかりだと思うが、ブラジルだけでなく、アルゼンチンもチリもコロンビアも存在していないし、アメリカもヨーロッパも存在していない。京都も横浜も存在していない。木星も金星もシリウスも存在していない。あなたの家族も友達も存在していない。「いまここ」しかあなたの小宇宙に存在していないのだから、その部屋以外は全て、概念であり、記憶であり、想像にすぎない。

 

要するにその部屋以外の全てが存在していないのだが、「地球の裏側は存在しない」の地球の裏側とは、その代表例として分かりやすく言ったにすぎない。

 

ついでに言えば、過去も未来も存在していない。過去は記憶に過ぎず、未来は想像に過ぎない。もっと言えば、実は目の前の出来事すら幻である。時空間は全て幻であり、存在していない。あなたは、五感、思考、感情、プラスアルファ(直観等)を通してしか小宇宙を認識することができず、それらによって幻のようなものである時空間をリアルに感じてしまうようにできている。あなたは椅子や机が存在していると思っているかもしれないが、単に五感を通してそう感じられるという以外にそれらが存在する証拠はない。あまりにもリアルであるから(人生は神によるスーパーリアル3D映画だから)物理的に存在しているかのように感じるのだが、錯覚である。

 

どうであろうか。「地球の裏側は存在しない」「いまここしか存在しない」の意味が伝わったであろうか。

 

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