今回の神社紹介は京都府福知山市大江町にある「元伊勢内宮 皇大神社(もといせないく こうたいじんじゃ)」。旧社格は府社である。
前回の軍刀利神社(ぐんだりじんじゃ) 奥の院と比較すれば神社趣味人にとっては遙かにメジャーな神社であるが、一般人にとってはそこまででもないだろう。
元伊勢というのは、伊勢神宮(内宮・外宮)が現在の地に鎮座する前に祀られていたことがあるという場所のこと。何度も繰り返し移転していたらしく、この地が唯一の元伊勢というわけではない。京都府内の地理的に比較的近い場所には、丹後国一宮である籠神社(このじんじゃ)や比沼麻奈為神社(ひぬまないじんじゃ)があり、ともに元伊勢として知られる。
この地、大江町の大江とは百人一首の
「大江山いく野の道の遠ければ まだふみもみず天の橋立」
の大江である。当社のそばに、元伊勢 天岩戸神社というのもあるのだが、そこに行く途中に大江山が見えるポイントがある。ちなみに、前述の籠神社は天の橋立の至近距離にあり、大江の元伊勢三社(内宮、外宮、天岩戸神社)参拝の後に籠神社参拝というルートを採ると先ほどの句を思い出さずにはいられない。
あまりにも神聖な場所であり、あまりにも神々しい場所である。日本に素晴らしい神社はたくさんあるのだけれども、個人的にはその中でもトップクラスの素晴らしい神社と感じた。超絶お奨め。写真と文章では、あまりにも伝わらないのが残念。
現在の伊勢神宮も、もちろん大変素晴らしいのであるが、難点としては参拝者が多すぎる。静謐さに包まれた聖地の素晴らしいエネルギーを堪能したい方は当社がよい。
アクセスは京都丹後鉄道大江山口内宮駅より徒歩9分。 天岩戸神社も当社から徒歩10分ほどで近い。外宮のみ少し離れており、最寄駅が隣の大江高校前になる。
基本情報、アクセス、地図、上記以外の全ての画像を見たい方は以下を参照していただきたい。
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