まあなという子 | おかんと 僕たち ときどきおとん

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ある木の下でぽつんと座っていた小さな小さな子猫

長女の同級生が家に連れ帰って、家庭教師の先生に名前をつけてもらった

どこの国の言葉が忘れてしまったけれど〈家族を幸せにする〉という意味があるらしい

 

その子の名前は  マーナ

 

※ 私は平仮名で書く 【まあな】が まるまるしてコロコロしてて可愛く感じるので、 まあな と書いて呼んでいます

 

当時の私は2ヶ月に満たない保護猫を急に亡くしたばかりで酷いペットロスになっていましたが、保護猫ちゃんがまだ元気だった頃から『友達に拾われたまあなが、その子の家で飼えない状態になっている』と長女に聞かされていたので、ずっと気にかけていました

なので、何かの縁だと思い、行く所のない小さなまあなを引き取ることにしたのです

私 長女 次女 末っ子の長男  そしてまあな

17年前 私たちは4人家族になりました

 

甘えん坊で小さな頃は、いつもお手てでフミフミさせながら私の指を吸っていました  

 

私の頬の横にくっついて丸まって、2人でいつも眠りました

 

夜勤の仕事をしていた私が、疲れた足を引きづるようにしながら登った外階段の音で、私が帰って来たことがわかるのか必ず玄関扉までお迎えに来てくれました

 

帰宅後、疲れ果てながらまあなのトイレ掃除をしながら ぼぉ〜っと 体育座りをしていると、 トンッと 背中を叩くようにするまあな  まるで大丈夫? と聞いているかのように....

 

私のお風呂もおトイレもついてきて、中に入れてとせがみました

 

台所で食事を作っている時でさえ、甘えて足にしなだれかかってきました

 

長女の反抗期の時は、長女を厳しく叱り手をあげようとした私の背後から にゃー と 呼びかける声

振り返ると、小さな体のまあなが一生懸命に私を止めていました

 

少し冷静になれて、もうしらんっ! と 自室へ行くと、まあなはすぐに追いかけてきて私の涙を舐めてくれました

 

この子がいなかったら、私はあんなに頑張れなかった  

精神的にも身体的にも辛い夜勤の仕事を8年続けながら、一人で3人を育てることなんてできなかった

再婚してから、知らない田舎の土地に来て家の中でも外でも嫌な思いをした数年間も、まあながいなければ....まあながいてくれなかったら、私は今ここにいないと思います

 

注射をしてもらってから、血尿も出なくて食欲もバリバリあって体重の減りもなくて体調が落ち着いた様に感じていて、先生に『この子は生命力が強い』って そう言われて

 

なんだか...そんなことありえないのに、まあなが もっと ずっと そばにいてくれる気がしてたのに  

 

以前、先生の言った通り

血尿が完全に無くなることはない  

本当にその通りでした

『 ああ やっぱりそうだった 体調が安定しているからって私は浮かれていた きちんと覚悟をしておかなければならないのに 』

3日前 そのシートの血尿は、さよならが来るんだ という現実を私に突きつけました 

 

 

 

 

この子が、あんなにも私を支えてくれた、与えてくれた幸せと同じだけ それ以上 たくさんたくさん 返しきれないほどの感謝のキスをこの子のおでこにしてあげる毎日です

 

まあな  ママのことまだわかる?