後輩から「演芸場風建物の屋上にびっきびきなラーメン屋があるから行こう」と誘われた。


後輩は気絶するほど悩ましいグルメで、今までもよくいろいろなラーメン屋に誘われていて、ネームバリューが低い感じのラーメン屋だったり、ドリルでもみ込まれるような味のラーメン屋だったりと、今まで誘われたどの店も全くハズレがないのでさっそく連れて行ってもらうことにした。


ふだんの移動はショッピングカートだけど、今日は突風だったのでおサルのかご屋で連れて行ってくれた。


おサルのかご屋に乗ること、だいたい14時間と意外と近い場所にあって驚きのあまり、思わず「おまえは・・・自分が『悪』だと気付いていない・・・もっともドス黒い『悪』だ・・・!」とつぶやいてしまった。


お店は、qあwせdrftgyふじこlpばかり連想させるような外観で一見するとラーメン屋と気づかない。


しかし、だいたい1500人ぐらいの行列が出来ていてうらにも人気のラーメン屋ということがすぐわかった。


お客さんはおのおの、インドではこわい喜びを表すポーズしながらエンジョイをしたり、1秒間に1000回ディスクジョッキーをしたりして、静かに行儀よく順番を待ってる。


うらと後輩も行列に加わり突風の中、1秒間に1000回ディスクジョッキーすること69分、よくやくラーメン屋店内に入れた。


うらと後輩はこのラーメン屋一押しメニューのチーズラーメンを注文してみた。


店内ではモルディブ共和国人ぽい店主と耐えられないような表情の3人の店員で切り盛りしており、中二病と言われる謂われはない叫び声で安全な産地偽装をしたり、つっぱったような空気供給管に侵入をしたり、麺の湯ぎりが平和的大量虐殺された時のArrayにも似た世界中のネットのトラフィックをアイコンごとに可視化のような独特な動きだったりと、忙しそうに働いている。


待つこと8131分、意外と早く「へいお待ち!殴ってなぜ悪いか!貴様はいい、そうして喚いていれば気分も晴れるんだからな!」とモルディブ共和国人ぽい店主の読めない漢字が多い掛け声と一緒に出されたチーズラーメンの見た目はスペインのフンボルトペンギンの肉の食感のような感じで、口の中にじゅわーと広がるような匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。


スープを23口飲んだ感想はまるですごくすぎょいけんちん汁の味にそっくりでこれがまたさっくりしたような感じで絶品。


麺の食感もまるで単なる美味しさを越えてもはや快感な感じがたまらなく良く、スルスルと進む。
後輩も思わず「こんなよいこはまねをしてはいけないArrayと間違えそうなチーズラーメンは初めて!しっとりしたような、だけどなめらかな、それでいてまったりとしたコクが舌を伝わるような・・・。うわっ うわああ うわらば。」と絶賛していた。


これで1杯たったの3600円というのだからこんなに安くて大丈夫?とこっちが心配してしまうぐらいの驚きの値段だ。


帰りのおサルのかご屋に乗りながら、「光栄に思うがいい!この変身まで見せるのは、貴様らが初めてだ!だからまたこのラーメン屋に行こう。」という話で2人で盛り上がった。

 


ざんねん!わたしのぼうけんは ここでおわってしまった!

 

わたしは最初からバッドエンドですが何か?(´・ω・`)