タメオ TMK160 リジェ ルノー JS37 フランスGP 5位 E.コマス 製作記 | minicarcostomblogのブログ

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今回紹介するのはタメオのリジェ ルノー JS37 フランスGPです。

検索すると完成させた写真がいくつかあって製作レポートされているものもありました。

このキットはフロントウイングに大きな欠陥があります。

説明書通りに作ろうとするとウイングとフラップとの間にとんでもない隙間が開いてしまって定規を当てると約3㎜!

ここまでくると隙間というより空洞と呼びたいくらい...

実車の写真見ても多少の隙間は開いてますが1/43スケールで約3mmも開くのはさすがにありえません。

原因としてフロントウイングの厚みが薄すぎるためステーのハの字部分が長くなってしまっているのだと思います。

そこでフロントウイングに厚みを持たせるようポリパテで改造しました。

同時に下向きに下がっている部分を上に向かって反り上がるようにしてあります。

文章で書くとこれだけですがああでもないこうでもないと何度か失敗しつつやっとこの形になりました。

ウイングの先端に突起の部分があるのですがいじってる間に無くなってしまったのでボディ側に移植しておきました。

フロントウイングは最終的にこうなりました。

自己流なのですごく良くなったとはとても言えませんが元の状態よりはマシでしょう。

まあこんなところじゃないのと言えるぐらいにはなったかと自分では思っています。

ウインドウシールドの部分にも不満があってこんな単純な形じゃない上にここの部分だけ白いデカールがないのでマスキングして白を塗るのも面倒な上に細過ぎて大変です。

それとこういう繊細なモールドはサーフェーサー、ボディカラー、ウレタンクリアーと塗膜が重なっていく内にどうしてもボテっとした感じになってしまいがちです。

どうしようかと考えた末にウインドウシールドは別にした方がいいと思い削り取ってしまいました。

ウインドウシールドはこのような真鍮線を曲げて潰して削ってたものに変更しています。

元の形が全然違うのでそれよりは似た形状にはなったと思います。

タメオのキットはサスペンションを差し込む穴の位置のガイドがだいたい合っているのですが、このキットは左右でガイド位置が適当で特にリアはキットの穴の位置を信用して開けたら左右でタイヤの位置がかなりズレました。

当然修正しますがこういうケースに直面すると仮組みの重要性を認識します。

サイドポッドの上面がかなりヒケているのでポリパテで埋めておきます。

このデカールは発色が良くて白が全く透けないのでブルーのみ塗装して最初は全てデカールを使ったのですが...

コクピットの背面に貼る白いデカールが小さいのと左右の白いラインはコクピットふちの白い部分が足りない感じで隙間が出来てしまって上手く貼り合わせる事が出来ませんでした。

ネットを検索すると完成させた作例がいくつか出てきますがみんなデカールを使っているようでこういう部分を綺麗に貼り合わせる事が出来る人はすごいなぁと感心します。

タッチアップでなんとかしても綺麗に仕上がらなさそうだったのと幸いスペアデカールを持っていたのでツールウォッシャーに浸して塗装し直しました。

ホワイトはガイアのEXホワイトで塗装しデカールを型紙にしてマスキングしてボディカラーはフィニッシャーズカラーのソニックブルーにスカイブルーを混ぜて調色した色を塗装しました。

写真によってブルーの見え方が違いますがこんな感じじゃないかなと思ったところに落ち着きました。

このようにデカールから赤いラインの内側の白い部分をデザインナイフでカットして貼ることにしました。

切り出したストライプ部分を貼った時はそこが目立ってる感じがしましたけど後でクリアーを塗装すると馴染んでいきます。

白い部分をデカールを使わずに塗分けた理由がもう一つあります。

サイドポッド側面の白いデカールを貼ってGITANES BLONDESとジプシーを貼り重ねる時にマークセッターをかなりしっかり使ったにもかかわらず派手にシルバリングを起こした事でした。

デカールの表面がつるつるじゃないため貼り重ねると余白の透明の部分がどうしてもシルバリングしてしまいます。

サイドポッド右側にはNACAダクトがあってこういう部分はデカールに切り込み入れて馴染ませてをやるより塗装の方がシャープに仕上がるのも塗装で仕上げた利点だと思います。

こちらはタメオの完成見本ですが、タメオのキットのデカールはサイズ感がいまいちだったりするものがちょこちょこあってこのキットはエンジンカウルの部分のelfは大き過ぎです。リアウイング翼端板のelfもサイズが大きいですね。

それに加えてノーズ、エンジンカウル、リアウイング全てのelfのロゴはlfの部分がeに比べて縦に長過ぎて違和感があります。

エンジンカウルのelfはリアウイングに使うものをここに使ってリアウイングのelfのデカールは手持ちのにちょうどいいサイズがあったのでそれを使いました。

ノーズの部分にあるelfも含めeに比べてバランスが良くなるように全てのlfの縦の長さを調整してあります。

反対側にあるエンジンカウルのキルスイッチのEマークもひと回り大きいのでひと回り小さい別の物に置き換えておきました。

別売りのシートベルトキットはベルトの部分に帯状の布が入っていますが1/43では網目が目立つ気がします。

実物のシートベルトには目立つ網目が入っていないのと布の色も少し暗めの色のためバックルのエッチング部分のみ使ってベルトの部分は真鍮帯金を焼きなましたものをクセつけして使いました。

全体的に明るめのレッドで塗装してフラットクリアー塗装した後にバックルの部分の塗装を剥がしています。

ホイールはブラックではなくブラックに黒鉄色や極微量のカッパーを混ぜた色で塗装してみましたが微量過ぎて言われないと全然分かりません。

やり過ぎるとわざとらしくなるのでただの黒ではないねくらいがちょうどいいのかもしれません。

ホイールナットはキットに付属のエッチングだと立体感が全くないのでさかつうの六角ナットを使っています。

ただ厚みがあり過ぎてそのままでは使えないため薄く削ってやる必要があります。

今回初めてミラーの鏡面を彫り込んで鏡面に真鍮板を入れるというものをやってみました。

小さいので大変でしたが思っていたよりは難しくなかったかなという感想です。

コクピット内側はカーボンデカールがデカールが用意されていますが長さが足りないのとカーボン目が粗いため別のカーボンデカールに置き換えています。

デカールの上からセミグロスクリアーでコートしておきました。

シフトレバーも自作の物に交換しましたがボディが被さったら残念ながら全く見えなくなりました。

今回初めてと言えばもう一つフロントサスペンションの付け根にメイクアップのサスペンションベースのエッチングを使っています。

メイクアップのサスペンションベースのエッチング今では大変入手難で貴重なパーツです。

作りかけのキットの状況を確認のため整理していたらキットの箱の中に入れてあった物を見つけました。

フロントウイングに大きな問題を抱えている他にも幾多の困難を乗り越えながらなんとか完成にこぎつけました。

どうしていいか分からずやる気も失い長年放置していたのですが一念発起。

JS37の作例がいくつかある中でフロントウイングの隙間をどうにかしているのが見当たらなかったので自分で何とかしてみる事が出来たのも作ってみて良かったと思います。