タメオ TMK073 オゼッラ アルファロメオ FA1/L 1988 ニコラ・ラリー二 製作記 | minicarcostomblogのブログ

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今回紹介するのはタメオのオゼーラ FA1/L モナコGPです。

品番はTMK73でよく出来ていると言われているタメオのキットの中でも89年くらいのTMK100番台前半までのキットはなかなかの代物です。

今回一番困ったのがリアウイングでした。

ウイングステーから下段のフラップまで翼端板以外全て一体成型です。

無骨な形をしている上に荒れてるメタルの地肌にヤスリがけしようにも届かない部分があって参りました。

どうしようかと考えた末にキットのパーツの形状を参考にしてプラ板を切り出してウイング部分を全て作り替えました。

金属板は切り出す時点でかなり困難なので加工しやすいプラ板を使って作りましたがどうでしょうか。

フラップは翼断面になるように削ったのでこのように段がついて立体感が出ました。

キットのメタルのウイングは裏面が真っ平で立体感がありません。

翼端板はキットのエッチングパーツを使って穴が空いている部分は不要なのでハンダで埋めました。

ボディにもいろいろとやるべきことがあります。

エンジンカウルのスジボリが太めに感じたのでポリパテで一度埋めて掘り直しています。

リアのダクトの部分にはオイルクーラーのようなモールドがありましたが塗装していく内に埋まってしまうので削り取ってしまいした。

ウレタンクリアー塗装後に何かのあまりのラジエターのパーツを切り出して貼りました。

フロントサスペンションのロワーアームは左右繋がった形状のため切断して左右独立させて差し込み式に変更します。

30、31のアップライトのパーツがなかなか曲者でして...

切り離したサスペンションには差し込み用のピンの部分が必要になるため真鍮線をハンダ付けしました。

上の説明書の写真30、31のパーツは実物とは全く形が違う事が分かったので削りまくってポリパテで形を整えました。

サスペンションを潜らせるためボディ側に空いている大きな切り欠き穴はハンダで埋めて穴を開け直しておきました。

モノコック側面にフィン状のモールドがされていたのですがバリだらけで左右非対称でもあったので真鍮帯金で作り直してポリパテを盛って整えてボディとスムーズに繋がるようにしました。

ボディとシャーシの分割方法がおかしくて実物とは違っています。

そのままだと両方に大きな隙間が出来るためボディ側を切り離してシャーシにハンダ付けしておきました。

赤丸部分がボディ側から切り離した部分をシャーシ側にハンダ付けした部分です。

90年代前半くらいまでキットはシャーシが平面ではなく中央部分がヒケているのが多いのですが、このキットは特にヒケが大きかったのでポリパテでヒケをしっかりと埋めて平面になるようにしてあります。

ロールバーのパーツは内側の部分が邪魔なので切り離して別々に形を整えて塗装して最後に合わせるようにしました。

タメオのキットにしてはメタルのリアサスペンションが歪みがひどい個体に当たってしまったのでポリパテで成型して歪みを矯正してあります。

ミッションのパーツは型ズレが大きかったのでポリパテで表面を整えてサスペンションの真っすぐな棒状の部分はヨレたメタルを切り取って0.8mmの真鍮線に置き換えました。

エキゾーストはシャーシに一体成型されていたのを削り取って1.5mmのアルミ棒に置き換えておきました。

出口の部分をピンバイスで穴を開けるとパイプのように見えるようになります。

ボディが被さるとほとんどの部分が見えなくなりますがリア周りは塗装するとこうなりました。

ミッション周りはどうしてもブラックやガンメタルのような色ばかりになってしまいがちです。

アルミ棒を曲げて作ったエキゾーストはコンパウンドで磨いて光物がチラ見えする感じにしました。

シートは表面が荒れていたので溶きパテ代わりにサーフェーサーを厚吹きした後にピンセットで紙ヤスリを摘まんで削って整えました。

今回は今までよりコクピット周りの製作に力を入れてシフトレバーはタメオのオプションパーツに真鍮パイプとインセンクトピンを組み合わせたものを自作しました。

最終的にほぼ見えなくなってしまう消火器は2㎜のプラ棒をリューターで加工したものです。

シートベルトはキットに入っていないので自分で用意したものを使いました。

バックルのエッチング部分のみ使ってベルトの部分は真鍮帯金を焼きなましたものをクセつけして使いました。

全体的に明るめのレッドで塗装してフラットクリアー塗装した後にバックルの部分の塗装を剥がしています。

ボディのカラーリングについてですがイエローの部分はデカールが用意されています。

とはいえコクピット内側とエンジンカウルの部分でデカールを繋ぎ合わせる部分が上手く出来る自信がありません。

あとコクピット周りのイエローの部分は縁のデカールの面積が足りないと思います。

ターボのダクトは塗装しないといけないのでデカールは使わず塗装します。

マスキングテープの密着が良くなくて仕上がりが見苦しいですが境目には白いラインが入るのでデカールから切り出して貼るのでなんとかなりました。

イエローはガイアノーツのサンシャインイエローがデカールの色とほぼ同じでいい感じです。

デカールは古くてもしっかりしていますが固くて馴染みが悪いためほぼ全てのロゴがシルバリングを起こします。

デカールの密着性が良くなるように事前にボディにクリアー塗装しても多少マシ程度です。

マークセッターを使って貼ったくらいではまたデカールが浮き上がって来てシルバリングするので、マークセッターかマークソフターに加えてドライヤーで強制的に軟化させて密着させます。

デカールを貼ってウレタンクリアーを吹いた後は綺麗な艶が出ていて本当はこのままにしたいところですが、モールドの周辺などどうしても表面がもっさりした感じのため研ぎ出しは必要かなと思い研ぎ出していきます。

アシレックスの1500から始めてバフレックスの2000、3000と研いでいき乗り過ぎていたクリアー層を削っていきました。

このあとは3Mのコンパウンドで磨いて行き傷を消して艶を戻して行きます。

コンパウンドで丁寧に磨いて行ったので傷が消えて艶が戻って来ました。

写真だとほぼ分かりませんがコクピット内側にはカーボンデカールを貼っておきました。

ロールバーから切り離したパーツは形を整えて切り出したエッチングを貼ってコードのモールドをパイピングしてあります。

タイヤはフジヤの別売りタイヤを履かせました。

GOODYEARのロゴはキットの古いフォントのは使わずフォントがリニューアルされた近年の物を使っています。

ボディカラーがブラックなのでホイールはブラックよりダークアイアン寄りの色にしてみました。

ラジエターアウトレットの部分にはエッチングのラジエターを貼るように指示されていますが、キットに入っているパーツは全然サイズが合っていなくて小さ過ぎます。

何かのキットの余りのラジエターのエッチングパーツがほぼサイズが合っていたので少し切り詰めてそちらを使いました。

ウイングは今回ウイング本体と翼端板を別々に仕上げて接着しました。

接着だけでも十分だと思ったのですが念のための補強も兼ねてリベットを打つような形で片側6本、両側で12本のインセンクトピン0.0(一番細いもの)を刺しています。

リアウイングだけじゃなくフロントウイング翼端板も片側5本、両側で10本のインセンクトピン0.0を刺しました。

ちなみにt翼端板のホワイトはデカールではなく塗装しています。

最後に自作したアンテナとミラーを取り付けて完成となりました。

タメオとは言えどTMK二桁番代キットは難しくてかなり手を焼く事になりました。

リアウイングを金属板じゃなくてプラ板で作り換えたのは邪道かもしれませんが加工しやすいですし、プラに変えたことでメタルの塊から大幅な軽量化にも繋がったのでよかったんじゃないかと思っています。

キットに入っている一体成型で重いメタルのウイングだと自重から経年変化で傾いて来る心配があります。